2024/03/09

#16「批判すべきは『常連の“ズボラ化”』」

以前、オタクの間でプチニュースがありました。

中身としては「なんでメール読んでくれないんだ💢」
というアニラジスタッフへの文句だったので、対岸の火事くらいの感覚なのですが、

これ、見方とプロセスがちょっと違えば筋も通るのでは、と思って、今回は
「常連の“ズボラ化”」について書いてみます。


常連は何を以って常連たらしめるのか


それでは、皆さんが思う“常連”とはどんな条件の人でしょうか。

大多数の人は「何回も読まれている人」と、”回数”を引き合いに出すと思います。

ま、たしかにアニラジだけでなくお店でもなんでも
常に(お客様名簿に名前を)連ねているから常連なので、
回数であることに違和感も不満もないのですが…。

しかし、回数を重ねるだけでいいのか、というのは考えものです。

「何回も読まれている」=すごい

という考え方は、確かに「番組側がほしいメールを送れている」
=バスケで常にシュートを入れ続けられる
と捉えれば、構成作家心がわかっててすごい人、と思えるのでしょうが、
自分ばっかでいいのか、とは思います。

パスしたりアシストしたりしないとチームは負けます。


つい向いてしまう矛先


それでは本題に戻りますが
「なんでメール読んでくれないんだ💢」
は本当によくSNSで見る話です。

しかも、それをSNSで愚痴ると、かなりの割合で
「お前の文章力が下手だからだろ」
という、あたかも10:0で悪いかのようなリプや引RTがついてきます。

んな火に油注ぐ返信をFF外からする方もする方ですが、
今回はそれの是非やらどうだを問うわけではないので別の話をします。

投稿初心者のAさんと、常連のBさんがいたとして、
・メールが収録日(or生配信の数時間前)に間に合っていて、
・同じネタ

だったとします。
すると、読まれるのは8:2でBさんです。
こういう時、比較されがちなのが
・コンパクトにまとまっているか
(初心者はなかなか長文になってしまう)
・改行されてるか、などのレイアウト、見やすさ
(初心者はまだレイアウトとかに気が回らない人が多いので…)

これが積み重なって常連が出来上がります。
多数のメール初心者を排して……。

そりゃそういう見方しかしなければ「お前の文章力が下手だからだろ」となりますよね。
経験の差が違いすぎる。

しかしこういう無数にありそうな事例、そもそも、
「どうして常連がメール初心者でも考えつくネタを被せに行ってるんですか?」
という話で。
初心者さんでも思いつくような話題や質問を常連も一緒になってしちゃう。
そのレベルの低いズボラ投稿こそ現環境の問題点だと考えています。

ポケモンルビサファで例えるなら(世代が出ますね)、
ミズゴロウをず~~~っとたいあたりしか使わない、ってことはありませんよね?
レベルが上がったらどろかけ覚えるしみずでっぽう覚えるし、
いろんな技使いますよね。

なのにメール投稿になると一辺倒。低レベル技しか出さないのは一体なぜなのでしょう。

自身に限りをつけておんなじような題材でしかメールを書けず、
そのくせ小手先だけは上手になるから不思議と読まれていく。

「なんでメール読んでくれないんだ💢」

の根本的原因は、常連が初心者でも書ける題材のメールを書いて
初心者さんの採用の妨害をするから。

これに賛同してくれる方は、いらっしゃいますかね……?


投稿の目的とは


ここからは、あくまで自分が考えてる、
最低でもメール投稿に慣れてきたり考える余裕がある人向けな話ですが。

そもそもラジオの投稿とは、パーソナリティーとリスナーの
双方向コミュニケーションなのは大前提なのですが、
ラジオというエンターテイメントにおいてもちろん他にもリスナーは聞いてはいるので、
ある程度他の人も聞いて楽しめる内容でなければなりません。

冠婚葬祭の葬とか、笑えないいじめられエピソードなんてもってのほか。
全員のテンションどん底に落としてどうすんの、ってこういうメール聞くと思います。

例えば、お題が「赤いもの」だとして、
「りんご!」……と、投稿初心者さんが送るのと常連が送るのでは訳が違いますよね。
常連がりんご程度のネタで読まれて、読まれた回数のみを見ればすごいですが、
ポケモンのレベルで言えば2か3です。
まだたいあたり覚えさせてたの!?早くとっしん使いなよ!
という話です。

僕だったら「千本木彩花の宣材の背景」。

どこでも名を聞くような人であるならば、
題材からして「すごい」「この人のメール楽しみ…!」
と思わせてくれる人こそ、真に常連なのではないでしょうか。

2023/12/31

『花守ゆみり 404RADIO』1年の総括と"ラジオ番組の応援”とは

「花守ゆみり 404RADIO」1年・全24回が終了しました。
完走頂いた皆様、ありがとうございました。

2023年は個人的に“花守ゆみりの年”として、自分の声優ラジオリスナー歴12年の経験をフルに使って「花守404」や花守ゆみり本人を応援し、盛り上げていこうというのが今年の目標でした。

思いのほか今年の自分の活動がすごく充実したものとなったので、このブログに1年の活動を掲載しつつ、『ラジオ番組を応援する』とは、というのを書いてみます。


『花守404』 1年の総括


“花守ゆみり”という、オタクの誰もが何かしらの作品で触れているほどのネームバリューのある女性声優が、普段レギュラーのラジオはないところ、10年を振り返る趣旨で始めた1年限定ラジオ番組なのもあり、「いつから応援し始めていて」も「何月から聞いて」も成立する構成だったのではないでしょうか。

個人的に一番よかったのは2月の高乃麗先生の回ですね。
やはり本来知る由もないはずの“デビュー前の話”が聞けましたし、それに相手が高乃麗先生だからこそ見せる生徒・花守ゆみりの表情が見れたのはとても印象深いです。


投稿数:メール52、手紙7
採用数:メール4、手紙1

自分の投稿数採用数です。だから?という話ですが。
採用は数ではありません、貢献度であって採用数とか心底どうでもいいのです。


声ラジを応援する、ということは。


では、ここからいくつかのトピックについて振り返っていきます。


番組発表告知:2022年9月29日13時


そういえば誕生日に告知でしたね。

ただ、ラジオはラジオを配信する期間だけが活動期間なわけじゃなく。
配信開始前はもちろん、場合によっては終わってもできることがたくさんあります。

番組開始が告知されたらまずやることといえば、そらもうメール投稿……。
なのですが、それは僕(というか投稿者全般)にとっては当たり前なので
自分は少し別のムーブをしました。

それは他所への布教です。

番組趣旨から、メインとして花守ゆみり古参勢ほど嬉しい企画ではありますが、
花守ゆみりという、まぁオタク誰しもが名前を知ってる人でもあるので、
逆に言えばライト層や、また本人のソロラジオの貴重性から
自分のような声ラジ全般聞くような人たちといった、
存在さえ知れば聞く人は多いのではないか、と考えました。

そのうちのひとつが、鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト火曜のメールテーマで
この番組を挙げる、でした。

思えば、わっしーが番組に乱入したのも、
グレパで毎回のように花守さんのことを話していたのも、
(わっしーなら遅かれ早かれ存在を知って聞いているかもしれないですが)
配信前の10月末時点で番組の存在をお伝えできていたのは意味があったのかもしれません。

ところで最近知ったのですが、
V(tuber)って自分の配信で他の人の名前出すのって結構ご法度なんですよね。
最近知りました。なんて心が狭い……。
声ラジで他番組ネタを出す時も十分ご留意ください……。


花守ゆみりプロデュースインク「Who are you?」シリーズ




花守ゆみり10周年企画の目玉のひとつが、まさかのインクのプロデュースと言われ
おったまげたファンも多いのではないでしょうか。

自分は手書きの投稿がとても好きなので、これを“好機”と捉えることができました。
なぜなら、花守さんが作ったインクを使って花守さんにお手紙を書くことができる。
これほどまでの花守さんへの愛の伝え方は他にありません。

9/29の誕生日生配信でそのお手紙が読まれましたが、あれには裏テーマがあり、
1色1通ずつの計6通お手紙を投稿したので
「全色買って使ってみて色味とか実際に見ましたよ」
というのを本文に書かずとも本人にはわかる仕組みでした。

投稿って、「メール募集」と言われてただメールすりゃいい、
というわけではありませんし、ただ読まれればいい、というものでもありません。

僕は日頃から
・お便りを送るのに、ほんとにメールでいい?
・伝えたいことをより効果的に伝わる送り方は?
・そもそもそんな内容(ベタすぎたり、被りが懸念される題材etc)で自分ごときが送っていい題材なの?
そんなことを、収録日と相談しながら媒体(メール、手紙、はがきetc)を選んでいます。

メール手紙問わず、その1通が花守さんを尊重するものであり、
花守さんが喜んでもらえるものであり、そしてリスナーも楽しませる、
たまたま花守さんは六芒星の触媒のひとつに触れたけど、その結界の真の効果は…?
そんなメッセージを込めた1式(6通)があの時送れたと思います。

それからというもの、2023年後半は物好きな人はインク使って送る人いるかな……、
なんて思っていましたが、結局手書き投稿は本編では0でした。

確かに、ガラスペンという導入のハードルは高いですが、
収録時期もなかなかつかめず間に合っているのかもわかりませんし、
字書くの苦手で…、などかなり重い腰を上げる必要があった、とはいえ、
今年の花守ゆみりを象徴する活動のひとつだったので、
そこらへんを花守404がやってるうちに応援してもよかったのではないでしょうか…?


声優ラジオ同人誌「声ラジのほん」寄稿

布教活動第2弾が、ツイートもしましたが、
夏コミでの声優ラジオ同人誌「声ラジのほん」への寄稿でした。


主宰が自分よりメール投稿大先輩の方々がやられているサークルで、
毎度いろんな番組の紹介記事や投稿についての記事など、
真のラジオ好きが集まる同人誌なので、他界隈への宣伝としてはうってつけでした。

自分の場合はここの同人誌を10年読み続けていて、
古い番組つながりでサークルの方々とも面識があり、偶然お声がけ頂いた形でしたが、
個人で同人誌を出して、声優島で頒布するのもかなりの宣伝効果になると思います。
もちろん、1からとなるとハードルや作業量は尋常ではありませんが……。

当然、これを書いたことによって9月以降再生数が上がったとか聴取人数が増えたとか、
そのような数字のことはさすがに存じません。

ただ、やることに意味はあるような気はします。

しないよりはましですし、花守さんに
「星の数ほどある声ラジから花守を選んだんだお前の話が好きなんだ」
という明確な意思表示はしたつもりです。

届いていればうれしいですね。
アドはいりません。


聞く書く以外の選択肢


という感じで、2023年自分が花守404へやってきた、聞く・投稿する以外のことを書いてみました。

自分の中のルールとしては
・花守ゆみり本人の“声優としての生き方”を最大限尊重した上で
・自分の得意なこと、できることを使って
・ラジオという媒体を生かした投稿やその他応援
ということをこの1年以上花守404のために考え続けてきました。

特に今回書いたことは、自分がこれまで声ラジを聴いてきた蓄積やアイデア、
ひらめきといった膨大な経験値ありきのことなので、
正直すべてハードルは高めだと思います。

ですが次、あなたの推し声優の番組で活かせそうなことがあったら
自分にできる得意なことを見つけて、
推しのため、一歩レベルアップした応援や活動をしてみてはいかがでしょう。

それでは、2024年もよろしくお願いします。



数学

2023/08/03

「声ラジのほん」に寄稿しました!

こんばんは!
今回はガッツリ100%告知です!!

みなさま、『声ラジのほん』という同人誌をご存知でしょうか?


















声ラジのほんはメール投稿の大先輩の方たちが主宰している
声ラジアニラジリスナーによる声ラジ・アニラジの同人誌。

僕はLadyGo!!を聞いてた頃から購入していまして、
持ってる一番古いのが参で2013年冬コミなのでかれこれ10年以上。
結構伝統ある同人誌だったりします。

そんな、今年夏コミで頒布される声ラジのほんにお声がけいただき
執筆させていただきました!

番組は
「高田憂希・千本木彩花のしゃかりきちゃん」
「花守ゆみり 404RADIO」
の2本です!

(当初はしゃかりきちゃんだけの予定だったのですが、
 書き進むにつれ、花守さん推しなのに他の女の番組のことを書いているという罪悪感が
 だんだん湧いてきてどうにかなりそうだったので、
 無理を言って花守404も追加したという裏話……w)


 
花守ゆみり姫様の声優10周年イヤーの今年限定の記念ラジオ、 
書くならマジでこの夏コミしかない…!

しゃかりきちゃんの首の皮を立派な首にしたい……。  


そんな思いを込めて書きました。
ぜひ、ご覧ください。



表紙は最近やたら名前を見ます!羊宮妃那さん。
ちなみに(これに限らずですがどの表紙も)収録後の写真から描いてるそうです。
えぇなぁ。



















他にもご覧の方々、

























ミューレ3期生、
@リビング?、
さすがガチ兄さん7月開始なのに早速書いとる!早っww
音泉生レギュラーONSEN SHOW TIME、
麻倉もものパンツ(絶対内容はこうじゃないと思います)……etc


そんな毎回読み応え抜群。なんなら過去の号貸すよ?
『声ラジのほん。Rec:2023夏』は

8/12(土) 1日目
東ナ-28a「Helissio」
 にて頒布。


当日は午後ぐらいにブースに行こうかと思ってます。
ぜひ、よろしくお願いいたします!


(10年前から買い続けてる同人誌に書くことになるとは思ってなかった)数学

2023/05/06

#15『“まつわる”系コーナーの攻め方』

今回は“まつわる”系と題し、
メールテーマでよく聞く「~~といえば」「~~にまつわる」など
文字を指定されたような時のメールのコツを書いていきます。

ちょうど、いい例が過去にあったので
以前、東山奈央のラジオ@リビングであったテーマを例にします。

メールテーマ
「5」にまつわるエピソード

と言われましたら、何を思い浮かべるでしょうか。
人によっていろいろありますが、たとえば
「5歳の時の思い出」なんかは手軽に思いつきますよね。
放送では「5拍子の曲が好きです」というメールが採用されてましたが、
5拍子というレアで意外性のあるネタがよかったですね。
あとは、漢数字にして「五目並べが得意です」「五目チャーハン」なんかもいいですね。

しかし、ここまではまだベターな部類。
漢数字にするだけまだ少しひねってはいますが、
5から意外性があったり(5拍子)、エピソードが強いものであればよし、
ただ5から思いついたものを送った程度では
たとえ読まれても印象にはさして残りません。


文字指定コーナーのコツ


ここからが本題です。
あっと言わせる、TLをざわつかせる、
パーソナリティーに一発で認知してもらえる(?)メールを書くコツは

「今自分が楽しんでいるのは“ラジオ”だ」

という意識。
常に耳から入ってくる情報を大切に、聴覚に強めの意識を持っておくこと。

そもそも、なぜ「5」と言われてパッと思いつくのが数字なのかというと、
メールテーマをTwitterという文字情報

5にまつわるエピソード

と書かれてしまうと、どうしても数字の5にとても意識がいってしまいます。
そりゃ、数字で書かれれば数字の話を募集してるんだな、と思ってしまいますよね。

しかし、それはあくまで【目】の話。

作家が台本に「5」と書き、
プロデューサーがTwitterで「5」とツイートしようとも。

あなたがパーソナリティーの声で聴いたのは「5」ではなく「ご」です。

視覚情報に囚われてはいけません。

ですので、私がこのテーマに対し上手いな!と感じるのは、たとえば
「三国志では呉が一番好きです」
「小さい頃囲碁をやってて大会に出てました」
(※囲碁を碁というくらいの言葉の変換は普通許容範囲内です)

といった感じ。
きっとパーソナリティーも「こういう解釈があったか!」
と、喜んでくれるはず。


数字じゃなくても。


次の例を出します。
次は「戦闘員、ラジオに派遣します!」のコーナーから
“自分は美少女型高性能アンドロイド キサラギ=アリスちゃんだ”を挙げます。

富田美憂演じる美少女アンドロイドのキャラに
色んな「〇〇しい」という語句+説明、
つまり国語でいうところの“形容詞”を教えて、
その性格っぽく言ってもらおうというのが
本来の(=表向きの)コーナー。
例として「そそっかしい」「小賢しい」が挙げられています。

これも、先ほどと同様に音情報として考えてみると、
「しい」という音は「しー」と伸ばしても、
またはアルファベットにして「C」と言っても
ほとんど変わりありません。

ということは、語尾に「しー」ないし「しい」というような音がつく、
キャラが立つものであれば形容詞とは言われてないので問題はない、となるわけです。

そう、このコーナーの最適解のひとつは「ふなっしー」です。
みんながパッと思いつくけど、形容詞な「〇〇しい」。
このように、音情報に変換して発想をふくらませていきます。


○○だと言われても…。


最後に、割とよくある生放送メールテーマですが、こういうことも。

「今日のメールテーマは、フリーです!」
「質問や番組の感想などなんでも構いません。どしどしお送りください。」

なんて聴いたことがあるだろう。
そう。フリー。

パーソナリティー(やスタッフ)としては、
とにかくマジで(言葉通り意味通り)何でもいいから送って!!
という意味合いで言って(書いて)るのだろうが、
私だけはそうは問屋が卸さない。

なんでもいい、と言われて、
なんでもいいから今日の晩ご飯の質問送りました。
とかは、誰でもできます。超初心者向けテーマ。

「まだメール送ったことないけどなんでもいいなら…!」
という方にはもってこいな話。

ですが、慣れた人ならひとつひねってみませんか?
フリーだからって常連がそんなクソみたいな質問してて許されるの?と、思いません?

「フリー」と言われたからこそ書けるメール、ありませんか?

フリー=“自由”という意味合いに囚われず、
「フリー」という文字を指定されたなら「フリー」が含まれていないといけない、
指定されたもんだと考えて発想を広げていきましょう。

・アニメ「Free!」関連
・フリースタイルダンジョン
・(Twitterの)フリート機能のこと
・(自虐的に)フリーターです!!
・好きなイ“フリー”ト(火の精霊)のこと
(※語句の中間に指定の文字が含まれる場合は
 ダブルコーテーション “” で囲うと強調され、
 作家やパーソナリティーが『これも“フリー”だ!!』と気付いてくれます。)

いっぱいありますね。


なんでもそうですが、パッと思いつくのは他人もすぐ思いつくもの。
ネタ被りして同じ系統のネタを他人のが読まれたら腹は立ちますが、
そもそも被るのが(若干)悪いこと。
テーマに対し、発想されにくい題材選びをすれば被る可能性は下がるのですから、
すぐ思いついたのは一度捨てて、
「本当にこんなんでいいのか」と。
自問自答してみてください。

要はメールの「多様性」です。
全部のメールがそんな簡単に思いつくのだけでは、
起伏のない平坦なメールコーナーになってしまいます。

1つ2つ、このような「あっ」と言わせるのがあると跳ねますし、盛り上がります。
それに選ぶ側(作家)もそのメールの個性に惹かれて採りたくなります。
そういうキラーメールをぜひチャレンジしてみてほしいところ。


後にも先にもNo.1メールはコレ


それでは、私がアニラジ聴いて12年、一番感動した語句指定メールを最後にご紹介。

既に終わってしまいましたが、
アニソンリクエスト番組「阿澄佳奈のキミまち!」では、
毎回テーマにまつわるアニソンを募集していました。
2017年5月7日のテーマが「アニソンで旅しよう!~地名アニソン~」。

たまゆらの「ももねこ様音頭」(広島県竹原市)
ガルパンの「あんこう音頭」(茨城県大洗市)
ときた次の曲が、
『新世紀エヴァンゲリオン』の「♪魂のルフラン」。
(ぜひYoutubeで1コーラス聴いてってください)

♪私に還りなさい 記憶をたどり …………





有名だしそりゃみんな知ってる名曲。
しかし当然テーマの「地名」が先行し、
TLでは「どこが?」の疑問しかなく。

1コーラス後、投稿者のコメント。

















「『“多摩市”いのルフラン』でどうですか?」



まいった。そこか………!
目でラジオを聴いてはいけなかった。

これを超える“まつわる”系メールを送ってみたい。


数学

2023/04/07

麻雀店Q&A

4月から大学に入学される皆様、ご入学おめでとうございます。

大学生になるということは……
『雀荘に入れます』!!!!!!!!!(←そこかい)

ここ数年は、ネット麻雀やMリーグの影響で
麻雀というゲームそのものの認知度も上昇中。
実際に麻雀店(=雀荘)に行こうかな、と思う人もいるはず。

そこで今回はラジオ投稿の話は全くなしに、
麻雀店についていくらかお話したいと思います。

●麻雀店Q&A

・とりま「地名 雀荘」でググるとやたらあるけど、どこがいいの?

HPやTwitterで「ノーレート」ないし「健康麻雀」と書いてあるところを選びましょう。
周知の通り、麻雀はやたら賭け事と悪縁が深いこと深いこと。
麻雀の賭博は違法なので(なのですがそんじょそこら賭けてる店ばかりなのですが…)、
これを読んでる皆さんには純粋に麻雀を楽しんでもらいたいところ。
で、そんな「うちの雀荘は金賭けてるよ!!1000点いくらです!!」
などという違法な事実をHPやTwitterに公にはしませんよね。警察が黙ってないので。

なので、雀荘が金賭けてる店(通称:オンレート)か
賭けてない店(=ノーレート)かどうか見極めるには
「ノーレート」「健康麻雀」と書いてるところがお金を賭けてない店です。
この令和の麻雀が流行る時代、「金賭けてない」という至極普通の事実を書くだけで
それがお店のアピールポイントになる時代。
逆に特にそのへんが書いてなかったら「オンレート=賭けてる」
と判断してもらって大丈夫です。

具体的にチェーン店の名前を出すと、
「まーすた」は全部健康麻雀の店です。Mリーグルールもやってます。
Mリーガーのコバゴーとか雀王取ってる金プロがかなり上の役職にいらっしゃいます。
ここは安心して行っていいです。

逆に、「マーチャオ」はまーすたと経営母体は一緒なんですが全部オンレート店です。
店名で区別しましょう。

「ZOO」はノーレートの営業を始めた数店舗以外は全部オンレート店です。
ただ、そもそもZOOは安かろう悪かろうで、店員の質は底辺です。
それでも言うて業界としては最安ランクなんで、
安いという理由だけでここが売れてしまう。嫌なもんだ……。


・「フリー麻雀」「リーチ麻雀」「セット」これどんな意味?

営業形態の話になります。
麻雀店は「フリー」と「セット」の2種類があります。

フリーは1人~2人で来店し、他に来店しているお客様同士でお店が決めたルールで麻雀をします。
(お金を賭けるかどうかも”店のルール”なので、「フリー」だけでは賭けてるかの区別はつきません)
セットは最低3人~5,6人(店によって1卓あたりに入れる人数が違います。だいたい5)
で卓を借り、友達同士でやるタイプです。

フリーはスナック
セットはカラオケ

のたとえがわかりやすいかな、と思います。

フリーの営業をしている店は、セットも並行でやっているところがほとんどです。
逆に、セットのみの営業の店もあります。いわゆるセット専門店です。

ひとつ抜かしました「リーチ麻雀」は、
これは意訳すると「日本式麻雀」という意味になります。

今度は麻雀の起源とかの話になりますが、
想像に易く、麻雀の起源は中国です。
ですが、麻雀をひと通り知ってる人なら、日本の麻雀で当たり前のようにある「リーチ」という役、
リーチは日本にしかありません。
他にも日本の麻雀にしかない概念や要素は多くありますが、
そんな、日本制のルールの麻雀を、中国や他各国の「国際公式ルール」と区別して
「リーチ麻雀」といいます。
日本にある「和食店」とさほど言ってることに変わりありませんね。

なので、看板に書いてある「リーチ麻雀」はガン無視していただいて
(日本で国際公式ルールが打てるところはごくごくごく僅かにあった気はしますが…)、
・とりあえず打ちたい!!→フリー
・友達と打ちたい!→セット
の感覚で大丈夫です。

ちなみに、
セットの場合はただの貸卓なので、賭けなきゃオンレート店を利用しても99.9%問題はありません。
あるとすれば……、
セットでオンレート店を利用していて、
たまたまそのとき警察がフリーの賭博現場を取り締まった時、
居合わせていた別卓セットの客はどうなるのか、不安材料ではありますね。


・値段の相場ってどれくらいなの?

麻雀店の価格についてですが、
これはフリー・セット共に法律で上限価格が決まっています。
きっかりした数値や、税込み税抜きどっちかは忘れたんですが、
フリーは1ゲーム600いくら、セットは1時間2400か2600くらいです。

相場としては、フリーは1ゲーム500円、
セットは税抜1卓1時間2000弱が相場です。

ですが、店によっては入店料やドリンク料という名目で
ゲーム代+アルファ取られるところも多くなっていますね。

また、最近は個室セット店が流行っています。
そういう店はルームチャージとかいって卓の料金とは別にいくらか取られる場合が多いです。
タバコが気になる自分には大変ありがたいのですが、
麻雀店の個室って法律的にグレー(というかアウト)なんですよね……。実は。


と、こんな感じで麻雀店そのものに特化したQ&Aを書いてみました。
気になってるお店や、行ってみたいけど不安な場合は個別に連絡頂ければ調べられますので
気軽にお尋ねください!

#ここちゃんず麻雀部ももっともっと増えていってほしいところ。
2023年新入部員もお待ちしております!

2022/12/11

#14『熟語は訓読みに分解!』

ラジオのメールのちょっとしたテクニック(というか配慮)をご紹介。

今回は『熟語』について。

ラジオというのは知っての通り音だけ、音からイメージするメディア、
情報の100%を耳から入れて頭に流すもの。

ではイメージとは、何をイメージするのか。
場面、雰囲気、美味しさ、匂い etc...
五感はもちろん、あらゆる情報をイメージさせます。

しかし、視覚に比べ耳というのはインプットにおいてとても不安定。
日常会話でも、イントネーションやたった1音の違いで
「えっ?」と疑問を抱くことが多々あることでしょう。

それと一緒で、ラジオのメールも、
書いてる時にはスマホやPCの画面で”しっかり”確認できても
それが採用され、パーソナリティーが読み上げて音の情報に変換されると
非常に複雑な表現に変化することも。

それではここで数学が国語の話をします。笑うとこです。

【『音読み』と『訓読み』】


この2つを説明できますか?

たとえば「声」という漢字。
音読みは「せい」、
訓読みは「こえ」。

わかりやすく言うなら、
聞いて(イントネーション込み)パッとその漢字が的確に思い浮かぶ方が「訓読み」
頭にやたら変換候補が浮かんだら「音読み」です。
「せい」と言われれば生性制正星…………バカみたいにあります。
一発で「声」だとは断定できませんよね?

音読み訓読みはあくまで漢字1字においての話ですが、
熟語となるとやたら言葉の数が増え、同じ読みの熟語も増え……。
そういった状態のまま、音情報にするとそりゃミスリードも増えます。

もちろん、前後の文脈で理解可能な場合、
イントネーションでわかる場合…、
ケースバイケースで、しかも音に乗ってみないとわからないものですが、
そういったミスリードになる可能性をなるべく潰して、
快適に聞ける(読める)ために言葉を工夫しよう!
というのが、今回のテーマの目的です。

分解してみる


そこで一つ意外と簡単にできることが、タイトルの
【熟語を訓読みに分解】です。

例えば『腹痛』という熟語なら→「お腹が痛い」といった具合で。
まぁ腹痛程度でミスリードは起きにくいと思いますが、
変換にやたら言葉が並んでいるコトバは場合は注意したほうがいいかもしれません。
でもひと呼吸置けば誰でもできる工夫だったりします。

しかし、放送を聞いていると意外とミスリードを誘う熟語を使っていることがあります。

ではなぜ熟語を使ってしまうのか、分析していくと
・パーソナリティーにかしこまらなくてはいけない
・きっちりとした文章にしたい

のような理由で、ほぼ無意識下のうちに使っていると思います。
しかもこの気持ちはメール投稿を始めたての人に多い。

憧れの人で、年上目上の方だから、敬語を使って配慮しなければ……。
だから”なんとなく”熟語が多く使われて、
たまたまミスリードを誘う語句が使われ、
結果、リスナーの頭に一瞬?が浮かぶ。
こういう算段です。

もちろんこの『熟語』には例外もあります。
分解せず、逆に使った方がいい場面も当然あり、
考えられるとすれば
・あえて結構かしこまりたい場合 とか
・韻を踏みたい場合(ラップ系文章) とか。

この話はあくまで「聞いて理解されやすくする(だけの)工夫」なので、
他に↑のような意図がある場合はもちろんその限りではありません。

それに誤解が起きなければ別にどう書いてもいいのです。
逆に起きたら自分の責任ですし、それにないとはなかなか言い切れない話なのですが…。

結局のところ同じアドバイスになってしまいますが、
書いた後読み返して、言いづらいところ(はパーソナリティーも言いづらい)、
客観的に聞いて頭に?が浮かんだところ、意図通りになってないな、というところ、
ひとつひとつ潰し整えていくのは変わりないのですがね……。


数学

2022/09/27

『高田憂希・千本木彩花のしゃかりきちゃん』を薦めたい

自分のことを古くから知ってくださっている方は
私の本質はアニメより【ラジオ好き】であることを認知してくださってる方も少しいらっしゃるかと思います。

推しの声優ではなくても「話が面白いから」「トークにセンスを感じて」その人の番組を聴き始めたり、
その方をアニメなどの推しとは別に【ラジオ的推し】として注目することもこれまでにしばしば。

そんな声ラジ生活がもうすぐ13年目になろうとしていますが、
これまでに聴いた番組で五本の指に入る、私の理想のような声ラジが
『高田憂希・千本木彩花のしゃかりきちゃん』
です。

●パーソナリティーについて

ハチャメチャ担当・高田憂希と
しっかり者&時折ドS担当・千本木彩花の図。
構図が安定しているし、2人とも互いに変に気を遣ってる様子も感じないトーク。

私がよく他のラジオでパーソナリティーに持つ不満というのが『リスナーへのよそよそしさ』。
なんかやたらファンに公平に接するように話してたり、
メールの返答でもやたら素っ気ない、もっとフレンドリーに話していいのに、という方をよく見かけたりしますが、
しゃかりきちゃんはその辺がとても人間味を感じさせます。
相談にはそれなりに真面目に、
変なメールには変ななりの塩対応を、
しまむらお遍路(後述)で2人や番組に多大な貢献をしたちゃんちゃんには電凸しちゃってまでお礼を伝える。
リスナーへの不自然な返しや媚びがなく、1人1人としっかり向かい合ってるのが好感持てるポイントです。


●スタッフ(主に作家)について

どこかの番組で一度は薄々感じたことがあるのではないだろうか…、
「せっかく推しのラジオなのに中身や選ぶメールがつまらない」
「どうしてそのメールを採用したの?」
というやり場のない気持ち。
推しが出てるから聴かなきゃいけないんだけど、なんか中身が不完全燃焼で、飽きてきたり惰性になったりすること。

自分の中でこれについて推せるポイントが大きく2つあるので挙げていくと、
1つ目が『お便りへの姿勢』
呼び込み文が
「他の番組に絶対に使い回せないお便り、今まで書いたことのないお便り」
「私たちにほんとに心から聞きたいそんな質問」

等、とにかく個性、オンリーワンさをとても要求してきます(これが業界スタンダードであってほしいんですが…)。
かつては、ふつおたに「ところで質問ですが」みたいなセンテンスがあるメールは不採用となったりするなど、
とにかくベタなことに厳しいのが、ベタ嫌いの自分としては非常に好感です。

それが最高に発揮されるのが【よくある質問に答えておきましょうのコーナー】
リスナーから〈Theアニラジ定番〉なよくある質問文を送ってもらい2人に軽く答えてもらうだけの、
いわゆる「対そんじょそこらのアニラジ声ラジへの【皮肉】」。

個人的に一番快感だった質問が、春先に読まれた
「この春、お2人は卒業したいことはありますか?」
に対する、作家・ミラッキさんの
『アニラジはこの質問から卒業しないといけませんね……。』
というコメント。ほんとこれ。
とにかく、お便りの質もリスナーの投稿センスも抜群にハイレベルで、聴いてて普通に楽しいです。

2つ目が『バカに真面目』
さっき軽く触れたんですが、最近流行りの【しまむらお遍路】ってご存知ですか?
事の経路はぜひ番組を1から振り返ってほしいところ。
要は全国のファッションセンターしまむらをお遍路する。

説明になってないじゃないか、どういうことだと言われても、それ以上でも以下でもない。
じゃあ逆にノーマルお遍路を説明するとすれば、
四国の88ある寺社仏閣を巡ること、ざっとそんなもん。大して変わらん。

また、個人的に好きな回が第106回。
『千本木彩花 ご報告の回』と伝えればピンとくる方もいるでしょうが、そのあたりの日付です。
106回はYoutubeにもあがっていて無料で聴けるので是非聴いて頂きたい。

時に大胆に構成を変えて寸劇したり、まるまるエイプリルフールしたり、自分も積極的に混ざったり。
リスナーの満足度がより高まる構成や台本の言葉選び、コーナーの仕掛けをしてくるのが
ここの作家・ミラッキさんのいいところだと思います。

しゃかりきちゃんの2人は、自分の中でのガチ推しというわけではないですが
(前述でいう“ラジオ的推し”にあたる)、
しゃかりきちゃんの構成や採用メールなどで、忖度抜きに、不満も違和感も感じたことは一度もありません。

●10月9日空いてますか

そんな「トークもおもろい・メールもおもろい」
ラジオセンスの塊なしゃかりきちゃん、
イベントやります。チケット一般販売中です。

【イベント詳細】
10月9日(日)3部制(第1部12:30開演)
会場:ワテラス コモンホール(御茶ノ水あたり)
1,2部ゲスト:松田利冴

そして、このイベントが埋まらないと
番組終わります。
(って第6感が言ってる)

確かに、10年前よりますます番組数が増え、
そして「個人やコンテンツを推す」傾向が強くなり、ラジオ文化そのものを好きになるアニオタは減っているのは感じているので
ノンタイアップ(=非アニラジ)、非CDデビュー声優の声ラジは淘汰されやすいような感覚はしています。

が、それと同時に僕は【リスナーとしての質の低下】を危惧しています。
アニメが増え、声優が増え、番組が増え、
「推しの番組がある」それだけで満足になり、
見る目聞く耳が肥えてしまってる人が多いように感じます。
僕がこのブログを始めたのも、最近の採用メールに違和感を感じたのがきっかけでした。

ひとつくらい、日々聴く番組に推しとは関係なく、質の高い番組をリストに加えてみてはいかがでしょう。

しゃかりきネーム:数学

2022/09/08

#13『“感想メール”の雑投稿・雑採用』

前回、感想メールのネタバレ自重について書きましたが、
今回も感想メールについてのお話。

今回は中身について掘り下げていきます。

ちなみに、今回はモロに採用率に影響します(知らんけど絶対する)。
とにかく採用だけされたい人や、まだ投稿を始めたばかりの方は一度無視して頂いて、
きれいに採用されたい方のみ閲覧をおすすめします。



では、
まず最近の感想メールの問題点を挙げます。
それは
「“あらすじ”を感想と思ってる人しかおらん」という点。
これはオタクもスタッフも。

最近読まれる感想メール(笑)の特徴はこういう文章。

○○さんこんにちは。
n話見ました!
前回、衝撃のラストの展開から一時はどうなることやらと思いましたが、
誰々が何かして結果めでたしめでたし。
この話の収録の裏話やエピソードなどありましたら教えてください!
(場合により6割の確率でさらに蛇足な「最近暑いか寒いかすごいけどお体に気をつけてお仕事頑張ってください!」までクソ長駄文プラス。)


……という構文を非常によく聞きます。
問題点しか見当たらなくて説明もおっくうなのですが、そういうブログなので書いていきます。

・まず書く側として
感想って「感じて想ったこと」だから感想なのに、
あなたの感じて思ったこと「一時はどうなること」のみ。
小学生低学年が言う「びっくりしたー!」と何ら変わりない低レベルさ。
ほんとに小学生低学年なら温かい目で見てられるのですが、
小学生低学年ならもっとそれなりに文章が直接的でアツいんですよね…。

・そして採用する側として
作家さんはどうしてこれを採用したの?
番組としてここからどう発展するとお思いで?

と言うと「メールを振り返りの起点に…」とか「メールで振り返れれば別に…」と、
自分が作り手なら(思いはしませんが)理由づけるならこうなはず…。

稚拙。工夫のかけらもない。

・さらにパーソナリティ(の一部)へ
こういうただのあらすじしか書いてない文に対し
「1通で全部まとまってる!素晴らしいメール!!」
って褒めちぎる女性声優。
皮肉なら大変素晴らしい煽りなんですが、
本気(マジ)ならパーソナリティー降りてくれ。
そんな文章から何か得られたのかわからないし、
それにせっかく頂いてるメール、1通しか読みたくないんですかね。
という風に聞こえますよ。


ーーーーーーーーーー

と、色んな角度から問題に感じる点を挙げていきましたが、
総じて言えるのは【自分の意思】がないこと。
そんな構成だったら、まだは作品の話を全くしないコーナーだけのアニラジの方がまだ面白い。
〈トークから得られるもの〉が全然違います。

以前からこのブログで主張していますが、ラジオは【共感】のメディア。
既に見た話のあらすじを長々と述べられたところで全て知ってる話なわけで、
その数分が新しい情報0の無駄な時間と化し、
貴重なメールの採用数の1枚が無駄になります。

あそこのシーンがよかった!
セリフの言い方が可愛かった!
あのカットにアレ隠れてたけど見間違いかな…?

人間なのですからもっと自分の思いを持って頂きたいもの。

そして繰り返しにはなりますが、感想メールで感想を書くと読まれづらくなりますので
読まれたい(だけの)人は感想を書かないことを強くおすすめします。


数学


2022/06/27

#12『ネタバレになるので詳しくは書けなくなる人たち』

アニラジでよく聴くワード第12位くらいの話になります。

「ネタバレになるので詳しくは書けないのですが」。

もうね、怒りがふつふつと込み上げてきます。きっとこの世で1人だけ。
ラジオ業界の誰も疑問に思わないからこれがよく聴くワード第12位(当社比)なんですが。

これについて、話を広げてみたいと思います。

①なぜ書くのか


私は(たぶん)書いたことないのですが、
私なりに、なぜ書くのかを考察してみると簡単です。
他のリスナーへの配慮。
これに尽きます。
なんならメール本文にそれすら全て説明なさる、とてもご親切な御方もいらっしゃる。

まだ観てない人に本編の内容を聞かせてしまっては。
迷惑をおかけしてはいけない、そう思ってるからこそ、ごく当たり前のように書く
「ネタバレになるので詳しくは書けないのですが」
だと思います。


②どこがいけないのか


では、ここから持論を話すのですがひとつめ。

・なぜ他の人の心配をするの?

ラジオとテレビの違いを理解できてない人が多すぎるのですが、
ラジオは、パーソナリティと1対1のメディアです。
すると、

どうして?パーソナリティは俺ら大勢に向かって喋ってるじゃないか。

と言う人が(言う人しか)いるのですが、
1対多の気持ちで喋ってる人、大勢に向かって喋ってるように聴こえている人は
ラジオの特性を理解していないパーソナリティです。
そして、それができている声優さんはごくごく一部。

そこで話を戻します。
パーソナリティのトークが1対1なら、
私たちが書くラジオの投稿ももちろん1対1の会話。
つまり、【あなたはパーソナリティ(のみ)とお話会をしているのに
なぜ他のリスナーのことを気にしているのですか?】
という話であり、誰かの知らない人のためにわざわざ気を遣ってネタバレの心配なぞしなくていいのです。

そして、もうひとつ

・ラジオは共感のメディア

ラジオで、パーソナリティのお話を聞いて
「わかる〜!」
逆に
「は?」「それは草」
でもどちらでも、トークからあれこれ膨らんでいくのが発展というもの。

少し前の話をしますと、上田麗奈さんがひみつばこで

「お風呂に入ったら、栓を抜いて自分の裸体がだんだん露わになっていくのが好き」

などという(賛否はともかく)お話をされていましたが、
その流れが実況TLにとどまらず、次回収録でのワンテーマにもなるほどの共感や疑問のお便りが届きました。

それと同様、先行上映会の感想で
「あのキャラのここのシーンでの表情が可愛かった!!」
→「わかる!」「それな」「それは分かり手」「わかりすぎてわかり徹夜」

と、皆で盛り上がるツイートをしたいのに、
「ネタバレになるので詳しくは書けないのですが」
と言われたら俺らは何とツイートすればよいのでしょう。
コロナの実行再生産数は1を切って欲しいのに、先行上映会や舞台挨拶での感想でネタバレを控えさせてしまうとここだけ実行再生産数がキレイに0になってしまいます。

それでいいのでしょうか。
それでもなお、ネタバレがー、と言う方もいるから困り者。

そもそも論、イベントがあったらその感想メールがいつに読まれるのかは予見できるもの。その日だけ聞かなきゃいい話でしょうに。

ちなみに私であれば、ラジオへのお便りにはネタバレの遠慮はしないんですけど
Twitterには遠慮しますよ。
メディアのプッシュ型とプル型の話になるのですが。

そもそも論その②、ガチ勢ならイベントに行ってるので迷惑がかかる人がいない、すなわち自重しても自重損。
え、仕事で?遠方の開催で学生だから金がない?知らん知らんそこまで面倒見切れません。

そもそも論その③、ガチ勢でないなら?ガチ勢のためのラジオなのにガチ勢でないあなたがガチ勢の邪魔をするな、自重なさい。


③三手読みの観点から

最後に、中身は被ってしまいますが初回から提唱している『三手読み』の観点からも。

『ネタバレになるので詳しくは書けないのですが』
と言われたら、リスナーどう思うのでしょうか。
「親切だね〜」と、好意的に思う人、
僕みたいに「何遠慮してんだ」と、良くは思わない人、どちらが多いのでしょう。
調査してみてもよさそう…。

どちらにせよこの将棋の対局、ここで終わってしまいます。三手にもならないという。
「いや〜、私にはこの8八銀一択なんですけど、これを指してしまうとあなた負けちゃうから」
と、僕には聴こえます。どちらにせよモヤモヤしますね。


ネタバレを控えたところで誰の得にもなりません。
他のリスナーを心配する気持ちは理解できますが、
たまにはその気持ちをぶった切って、パーソナリティに遠慮のない思いをぶつけてみてください。



数学

2022/05/04

#11『《たてる》と《捨てる》』

「たてる」と「捨てる」


対になる言葉としては聞き馴染みがないと思いますのでご紹介。

この2つの用語は、本来声優さんやナレーター、アナウンサーなど
読む喋る世界で生きてる人にとっての用語(なはず)で、意味としては

・「たてる」は【目立たせる】
・「すてる」は【目立たせない】【流す】
箇所のことを意味します。


たとえばこんな例文

「4月26日、声優の小原好美さんが初の写真集を発売することが発表されました。」

というナレーション文が仮にあるとしましょう。
これを読む時、どこを目立たせて読むべきで、どこを軽く流して読むべきしょうか。

4月26日、声優の小原好美さんが初の写真集を発売することが発表されました。

私だったらこの太字+下線にしたところを少しゆっくりめに強調して(=たてて)読み、
薄くした文字は大して気持ちをこめずさらっと“捨て”て読みます。
人によっては【初の】も、たてる人はいそうですね。

これ、知らない人にとっちゃ
「なんで目立たせなくする必要がある!全部大事に決まってるじゃないか!」
のひと言ですが、こういう文章にはどれも必ず要る物と要らない物があるんです。
ニュースを読んでるアナウンサーの声を慎重に聞いていればなんとなくわかるはずです。こういうのはNHKがいいかな。

この、【重要】【重要でない】を見極めるのが
『たてると捨てる』であり、
皆さんの推してる声優さんも、台本を『どう』読むかお家で練習している中のひとつに
『たてる・捨てる』ないし、強調と抑圧も含まれている(はず)です。


●文章においての《たてる》と《捨てる》


ここまで、読みの観点からたてると捨てるの話をしてきましたが、これは書く分野、
メール投稿、文章にも活かすことができます。

すなわち、「絶対伝えたいセンテンス」と「別にどうでもいい文」を共存させるのです。

すると今度は
「どうでもいい文なんか書かなくていいじゃないか!そんなん消せばいいってツイートすんだろ!!」
と言われるんですが、そういう意味でなくて。

言い換えるなら『閑話休題』。
食事中に箸を置き水を飲むように、
1日3食の中のおやつを食べるように、
アニラジ30~40分間の中の円盤情報、


別になくてもいいけど、ないとちょっと物足りない、
そんな感じの1文があると緩急のついた文章になるのです。


題材の都合上どうしても文章の例は出しづらいのですが、
例えば質問の前のクスりとする1文、冗談めいた1文、
そういうのです。
そもそもの存在がさりげないものなので気付きにくいのですが、
巧い文章には地味にある、影の功労者的存在。

ちょっと上等テクですが、スパイス的なもんだと思ってください。



数学

2021/11/14

#10『声ラジ頻出用語』

私が好きな声ラジの要素のひとつに
“パーソナリティーが用語の解説をしない”
というのがあります。
 
例えば「プレスコ」。

――「このアニメは収録がプレスコで……」

という喋りはいいのですが、

――「このアニメは収録がプレスコっていう収録方法で、先に声を録ってから絵をつけて頂く収録方法なんですけど……」

って説明をされてしまうと興が冷めがち。
 
親切なのは結構なんですけどその数秒が料理のびっくり水のような感じになり
やはり無駄に思えてしまう。

リスナーも客とはいえ、アニメ業界に指先突っ込んでいるなら
業界のことを少しは学んでおくべきだし、
それに、パーソナリティーももう少し自分のとこのオタクを
信頼してもいいような気はします。
わからなきゃググればいいだけですし。

と、いうわけで今回はアニラジ声ラジでよく聞く業界用語を紹介します。

【収録方法について】

●アフレコ
アニメの収録においてはアフレコかプレスコかの2択。
アフレコは絵(といっても絵コンテや原画)を見ながらそれに合わせて声をアテるやり方。
最も一般的。

・ボールド
アフレコにおいて、収録画面に使う原画やコンテにキャラ名の文字テロップを出して
「これが出ている間にセリフを言ってください」
という合図。

↓こういう感じ

ククリ

●プレスコ
絵を作る前に声を収録し、声に合わせて絵を作る手法。

●抜き
主にコロナ禍前のことだが、
アニメやドラマCDの収録で、スケジュールの都合上どうしても来れない人が
別日・別時間帯に収録すること。「抜き録り」と呼ぶ。

また、技術上絶対にできない自分の声がダブるような掛け合いのセリフを
メインの収録後に居残りで追加分を収録することも抜き録りという。

●カフ
自分でマイクのオン・オフを切り替えられる箱型装置。正式名称:カフボックス。
上にするとオン、下にするとオフ。
ラジオ、ナレーション現場、イベントホールの影ナレするところにもある。

●ポップガード
どの現場にもある、マイク前に立ててある金魚すくいのポイ。
息が直接マイクに当たって吹くのを防止する効果がある。


オーディションについて2種類
●テープオーディション
録音した音源を音響会社に送り選考にかける方法。
2次まであるタイプのオーディションの1次はだいたいテープ。
カセットテープに録音してブツを送っていたからテープオーディションと呼ばれているが、
まさか今もカセットテープ使ってるとこはないだろう……。

ラジオでたまに聞く「事務所でテープ録ってて…」というのはこれのこと。

ちなみに、テープの冒頭は
「(事務所名)所属、○○○○です。◇◇◇◇役をやります。」
と言ってからセリフを言い始めることが多いが、
先方が声優の名前で声に釣られないように名前を伏せるオーダーがある場合もあったりする。

「81プロデュース所属」は言いづらいし
「大沢事務所所属」はもっと言いづらいなぁ…w

●スタジオオーディション
スタジオまで来てもらい、その場で演技して声をもらう方法。


知っていれば通ぶれる
【声優の技術系ワード】

・鼻濁音
文中にある語頭以外のガ行の文字の直前に薄く“ん”の音を含ませる発音方法。

例えば「山形の学校では……」という文章があったとすると、
「やまがた」のがは鼻濁音で「やまnがた」
「がっこう」のがは鼻濁音ではない。

・ブレス
息をするポイント。意味は音楽と同じ。

・ト書き
台本に書かれているセリフや場面の補足説明

・オフ台詞
アニメで、キャラの口パクが絵にないセリフのこと。
またはそういうキャラ。

【ライブ・イベントについて】
・イヤモニ
主にライブで、曲のインストを自分の耳に再生してもらう無線イヤホン。
オケを直接耳で聞こうとすると音ズレがひどいライブになるので
声優アーティストは必須アイテム。
ラジオでは「耳付ける」と言ったりもする。

ちなみに音が結構デカく、突発性難聴になった人もちらほら……。

・バミ
立ち位置をステージに貼るテープ。
スタッフはこのテープを貼ることを「バミる」と言う。

・打ち上げ
イベントが終わった後の飲み会。オタク大好き。みんな知ってるよね。

・打ち入り
イベントをやる前の飲み会。打ち上げの逆。

・中打ち
数日かけて行われるイベントなどの中日でやる飲み会。
たとえば2Daysのライブの1日目が終わった後にするのが中打ち。

・タクチケ
「タクシーチケット」の略。
都内某所から声優を帰す時に渡すことで料金を制作会社に後払いさせる仕組み。


 
と、結構挙げましたがそれでも何か大事なワードを忘れているような…。
今回はこのへんで!

2021/08/27

#9『番組メールフォームの存在による“指示待ちリスナー”大量発生』

メールフォーム
番組にメールを送ったことがある人なら
1度はどこかしらで使ったことがあると思いますが、
 
便利!って感じますか?
不便…って感じますか?
 
まぁ、ほとんどの人はそんな概念考えたことないと思います。

ですが、タイトルの通り私はメールフォームの存在に危惧を感じています。
“指示待ちリスナー”が出来上がるからです。

なぜこう考えてるのか、色んな視点から考えてみます。


●番組制作側からすると

番組側がお便りを募集するのにあたって、
まず2種類やり方があります。
 
メールアドレス なのか
メールフォーム なのか
 
会社の方針によって決まります。
もちろん両方もアリです。音泉は両方ですね。
 
メールアドレスの場合はさらに
自社ドメインなのか、フリーメールアドレスなのか、の分岐もあります。
文化放送ニッポン放送、音泉も自社ドメインですね。
自社ドメインを使うということは会社のサーバー容量を食らうので、
メールフォームを使う理由の1つにはなるかもしれません。

フリーメールアドレス(だいたいGmailだけど)でしたら無料ですね。
または会社で法人向けのGoogleサービスを使っていて一緒くたにしたい……、
という可能性もあったりするかもしれません。
 
メールフォームの場合は、よくあるのがGoogleフォームだったり
Questant(ざんなま♪はここでした)など。
 
スタッフにとって集計が楽だったり、無料だったり。
リスナーにとって入力が簡単(そうにアピールできる(ぼくはそんなことない))だったり。
そういったことが考えられます。
 
最近は色んな会社さんがニコ生など生配信番組を立ち上げるので
会社によって送り方がまちまちなんですが、ちょっとお願いしたい。
 
「メールフォームは(なるべく)やめて…!」
 
なぜなのか、次にリスナーとして考えます。


●投稿者目線からすると

 
もし、これから番組を企画してお便りを募集する、
って会社さんがいらっしゃいましたら、
 
「メアドよりメールフォームの方がリスナーさんも簡単に送れるよね」
 
と、手軽さでお考えなら、それは違います。
正確には
「どっちも変わらん(が、フォームではできないことが多すぎる)からメアドがいい」

が、私個人の見解です。

ではまず、メールフォームのメリットを考えてみます。
 

・宛先メールアドレスの入力不要

フォームですもん。
→でもメアドでもアドレス帳につけてません?

・件名の入力不要

だいたいプルダウンですよね。
→メーラーでもたかが長くて10文字そこらですよ?

・集計が楽なのかもしれない

これはあくまで想定ですが、
スタッフさん都合でこっちになったかもしれない。
別にそれならそれでいいんですけど。

・(番組によって)メアドを持ってない人も投稿できる

 手軽さは少し増します。
→が、イマドキそんな人おる?
 だいたい音泉メアド必須TokyoFMメアド必須、必須項目にしている会社も多いですし。
 
 
ざっと考えてはみましたが、メアドと比べたメールフォームのメリットが
「スタッフさんの集計が」楽、か
「宛先と件名を入力する手間が省ける」しか見つかりません。
完全スタッフさん都合ならいいんですが、
もしそうでないなら、ちょっと待って…?とはなりますね…。

その理由として、メアド(メーラー)のメリットを考えてみます。
 

・件名を自由に入力できる

プルダウン式になっててお手軽なのがいいとは限らないんですよ。
なんせ、変な発想をする輩もいるもんで……。
 
特にコーナーや番組グッズの提案といった、
“本来スタッフが裏で考えるような案”のメールが盲点になりがちなんですが。
 
そもそも投稿って、何を送ってもいいんですよ。マジでなんでも。
特に初心者にありがちな投稿の固定概念なんですが
 
「ふつおたと、コーナー一覧に挙がっていることしか送ない」
 
は、本当にありがちな間違いです。
そんなことは一切ないと声を大にして言いたい。

そこで問題なのが、件名に代わるメールフォームのプルダウン。
“ふつおた”とか“その他”とか、なんでもいいよ枠があるならいいんですが、
「(突発的に)〇〇のことを閃いた!!!!
………けどこれプルダウンのどれにも当てはまらないから送れないやつなんだ…。」
と思われてお蔵になるのが投稿における最悪のシナリオ。
 
例えばプルダウンが
 
1.2人へのおすすめの酒
2.2人に言ってほしいセリフ
3.2人に聞いてほしいお悩み相談

なんて番組が仮にあったとしましょう(マジで仮です。模倣じゃないです)。
ここで
「1人がメインで出演している作品にもう1人が2クール目の追加キャストで出演」
するアニメが放送されるとしましょう。
 
……どこに書きますか?
書けませんよね。
酒でもセリフでもお悩みでもない。
 
強引な手として、本文の1文目に 
【ふつおた】
と書いてどこかテキトーな件名選んで送る手段はありますが。
 
できないっすよね。私もこれだったらできないっす。
初心者ならなおのこと萎縮させられます。
 
これがあり得るメールフォームは大嫌いなのです。
(なのでデフォでふつおたとその他がある音泉は良心的ですね。)

「そんな企画書以外のこと送られても困るんだけど」
と、思うのなら勝手ですが、
そんな企画書以外のことだけれども番組のためを思って積極的に考え、
意欲的に投稿したいという人なんか投稿勢の中でもごく一部ですし、
そんな気持ちを潰すのは番組としても会社としても、ひいては業界としても
ロングスパンで考えたらマイナスのほうが大きいのではないでしょうか。

・添付ファイルが(絶対に)送れる

番組や会社によりけりなんですが、
メールフォームに添付ファイルがつけられないところがあったりします。
というかかなり多い…。
 
きれいな風景の写真送りたいのに、
オタクでバカやってる写真見てもらいたいのに、
写真があった方が伝わるのに、

つけられないまま送ったから採用されたけど不完全に、
または間違ったり曲がって伝わったり、
写真送れないならこのネタはボツ
と、送れずじまいになったりすることも考えられます。
 
これもひとえに、アドレスで募集すると画像でよりサーバーを圧迫することになったり、
メールフォームだとしても、テキストしか受け付けないサービスだったり、
上限容量的に写真が来られると困るから…。
このあたりかと思います。

・個人情報が書けない

以前でもしかしたら書いた話かもしれませんがご愛嬌を。
普段から、ふつおたでもコーナーでもなんでも住所など書いてるようにしているんですが
その理由が「個人情報から補足ができたり話が広がったりする」からです。
 
むいはずでいいお便りがありましたね。これが一番しっくりきた。
「(個人情報を書いてる理由が)例えば、水着を買った、というメールでも
 男が買ったのか女が買ったのか、
 10代20代が買ったのか40,50が買ったのかで受け答えが変わるから。」
 
これが全てを物語っています。
なので個人情報が書けないというのは十分マイナス要素のひとつになりえます。
 
 
 
と、ここまで単に自分が感じるメールフォームの不便な点を書き連ねてしまいましたが
私はあまりメールフォームをよく思ってはいません。
特にひとつめの自由に書けない縛りのようなのが一番大きいですね。
 
とはいえ、こちらを読んでくださった大多数の投稿者の方は
コーナーに縛られない、自由な発想や提案をして
番組を盛り上げていってほしい、という点を意識してほしいと思います。
 
 

数学
 

2021/08/22

『エーヴィヒたちに声をつけてあげたい!』を宣伝したい! その②

声優のお仕事で何が好きですか?
 
誰が好き、何の作品が好き、というのはあっても、
活動で考えたことはあまりないはず。
 
僕は俄然【朗読】が好きです。

私が少し放送部のNコンをかじってて
声優の苦労が多少なりとも共感できる、というのも若干ありますが、
声優の芝居を、一番美味しく味わえるのは朗読かな、というのが主な理由。
 
人間って生きてるとほんと、視覚にものすごく優先されます。
例えばアニメって、どんなに声や芝居がよくても絵と合わせた総合芸術なので
脳はアニメをどうしてもそう捉えてしまいます。
 
「声優はよかったけど作画が…。」という感想も然り、
逆に最近よくある芸能人がゲスト声優をやるパターンも然り。
 
なので、視覚情報ゼロ、ないしほとんど寄越してこない朗読こそが
一番声優の演技や声を味わえるという結論。
 
朗読劇なんかね、行くと推しはステージにいるわけなんですが、
目を開けると推しは見れるけど
声に没頭したいから目をつむりたい……。
これがなかなか難しいですね。
最近ASMRにハマりかけなのもそういうわけです。
 
 
そういうわけで前置きはここまでにして、
声優の朗読好きが興じて現在私は
「朗読フルボイス化クラウドファンディング」の企画を支援しています。
 
『Ewig』(エーヴィヒ)という作品で、
これに登場するメイン6キャラに声優をつけて
全編まるまる読んでもらおうという企画です。
 
↓こちらは花守ゆみりさんによる1シーン朗読。 
 


花守さんと作者の“Physics Point”は
劇場アニメ『ガラスの花と壊す世界』での主演-原案。
知るオタクぞ知る名タッグです。
その縁あって花守さんにはオファー確定だそうで。
 
もちろんこちらの朗読も聴きましたし、
アプリで全編読ませて頂きました。
 

容赦がない!!!!

 
ほんとーーーに容赦がない。
キャラにも、展開にも、設定にも。
 
((個人的に)こうなってほしくはないけど、PPならよもやこうするかなぁ…。)
が当たったり。
伏線も設定も綿密。
 
最後まで読んで「なるほどたしかに」なんだけどなんか喉の奥に痰が残り…。
謎は謎のまま終わらないんだけど謎で……。
むちゃくちゃ2章が読みたくなりました。(2章仕立てです)

これはフルボイスが聴きたくなります。
字を読めば読むほど文字が脳内に声を想起させてくるんですもの。
 
ラノベじゃ退屈な方、
次郎ラーメン並みに濃くてガツンとくる本を読みたい方、
世界観や概念が全然違うのでファンタジー好きな方、
 
ぜひ読んで頂きたい。
 
 
そしてあなたの脳がおのずと声を描いたら。
 
ぜひ買ってほしい。
 
期間は8/27(金)いっぱい。
どうぞよろしくお願い致します。
 
 
 
 
 
そんなわけで、日々推しの朗読案件が来いと願っているわけなんですが、
そういえば昨年の第1回緊急事態宣言のさなか、
悠木碧さん発案の「#せいゆうろうどくかい」ハッシュタグがあったのを思い出しました。
有志声優で青空文庫の作品を朗読した音声をアップし、おうち時間のお供にしてほしい、
という完全ボランティアなキャンペーン。
 


花守ゆみりさんのもありました!!!!!!!!!!!!!!(歓喜
 『燕と王子』 著:有島武郎
 
いや~、やはり朗読はいいものですよ。
ドレッシングなしにフレッシュな野菜を丸かじりしているような気分。
 
声が、音が、脳内に絵を描き、色を塗り。 創り、壊し。


どうか、花守さんが、エーヴィヒを描く画家になれますように。
 
 
 
 
 
数学

2021/08/16

隔たれた隊長は何を想う ――『天華百剣 -斬-』プレイ後記

昨日は76回目の終戦記念日でした。
元提督ですし、あと実家がなんでか源田實大佐と結びつきがあったり。 
(告RADIOでお便り送ったアレです。)

やはりこの8月15日という日付は、たとえ戦争経験のない平成生まれの自分でも
個人的に大事な日付だったりしますし、
夏って物悲しくなります。
 
ここ勢になってからは“サマポケ”という、
これまた寂しくさせるkeyのゲームも発売されているのでそれもあり。
 
人って幸せと不幸は平等に訪れる、なんて言ったりしますけど
結婚式に行くより葬式に行くほうが多い、そんな感じがします。

よくよく考えてみると、結婚式って2人が結ばれるたびに1回あるものですけど
葬式って、まぁ色々あったりするかもしれないけどだいたい1人1回。
単純計算、葬式は2倍立ち会うことになりますし、
結婚しなくても葬式は必ずあるので実質2倍以上だったり。


そんな昨日今日お通夜ムードの2日間。
8月16日15時をもってアプリゲーム『天華百剣 -斬-』サービス終了でした。
 
たくさんたくさん思い出をもらいました。 

界隈で自分だけ小原さんのお渡し会に行けなくて、
やけくそで始めたリセマラの2周目で風鎮切光代をお迎えできた2019年9月29日朝6時。
 
どういうゲームかもわからないまま始めて、
アクションと知ってできるか不安になりつつ、
ふーちんの回避能力にすがってどんどん進められました。
ふーちんオンリープレイも引いた瞬間から心に決めていました。
 
メインストーリーもイベントストーリーもフルボイスで、 
メインは軽めのラノベ並みにガッツリ長尺でグッと引き込まれ、
巫剣エピソードやイベントエピソードは1人1人の心の成長をクローズアップ、
そしてエイプリルフールは金棒先輩と泥鎧にフォーカスしてくれて面白かったです。
 
たくさん声優さんを使ってくれてるのも、
声優業界の発展とギャラ向上を願う1人として嬉しかったですね。
 
 
古賀葵さん以外にもかぐや様キャストがいい感じに実装されていて。
 
古賀葵さんの稲葉郷・花守ゆみりさんの鬼切安綱・富田美憂さんの徳善院貞宗、
この辺の入手はそんなに困らなかった気がします。

特に古賀さんの初ソロラジだったざんラヂ、
これはゲームのラジオとしては理想形の1種と呼べるものでしたね。 

キャストを毎回1人ずつ呼んで、フリートークもあり、コーナーもあり、
そして一番よかったのが稲葉郷とゲストcvのキャラとのラジオドラマ。
これを毎週台本書き下ろしてくれるんですから、
コンテンツ好きとしてはとても嬉しいラジオだったと思います。

ざんなまも、自分は古賀さんがいる時からしかリアタイしてなかったんですが
毎月、ゲームの最新情報や新衣装紹介をしてくれる運営の熱意は
ざんラヂ共々嬉しかったです。
 
メンツも強烈でよかったですね。
・画伯でおじさん・はるにゃんorはるおじさん、
・とにかく天然ぽわぽわ、身長八咫烏未満の見た目小学生・ゆうぽん、
・擬音使いこなしハチャメチャお嬢・古賀葵、
統率のとの字もない3人でよく生番組になったな、と。
まきまき大尉が加入するまでを思い出すと信じられません。
 
まきまき大尉の加入は本当にありがたかったですね。
まず統率ができた。
逆にいえばあのお嬢3人衆に完全な“自由”を与えるきっかけにもなった気はするけど
人数比1:3でもおなごたちに自由に喋らせるし、しっかりまとめるし、
かつ、MC兼隊長の代表としても立ってくれて、そういう目線でも話してくれて。
たまにメガネ外して(笑)
理想のゲーム生配信番組のMCでした。


あと個人的にお気に入りだった巫剣を何人か。
 
cv.富田美憂の徳善院貞宗。
実は自分の初・富田美憂キャラが徳善院でした。
なので普通に関西の人かと思ってました。ガッツリ埼玉でした。
着てるか着てないのかわかんない服装にやられましたし、
セリフの京都弁よかったですね。
信・疾風でふーちんと疾風かぶりしてたので、
討伐特務の企画とか共闘でたまに使うくらいでしたけど、非常に連撃稼げる子でした。
 
 
cv.ゆみりちゃんの鬼切安綱。
花守さんのギャル系口調。巧い。本当に巧い。
ことごとくセリフに親しみを持たせてくれます。好きになりました。
声の職人、してますね。ゆみりちゃん。
しかして薙払。ふーちんが疾風でほぼ真逆のタイプがなかなか慣れなかった…。
モーションは大きく、SRなので固有特性もなく、慣れるのに時間かかりましたが
敵の行動を先読みするスキルは俄然この子で鍛えられました。
それに個別ストーリーもよかったです。カッコよかった。
飄々としつつ、ギャルなんだけどしっかり仕事人。姉御肌。
こういう女性が上司であってほしい、なんて思わせてくれる巫剣です。
 
 
cv.あおちゃんの稲葉郷
ざんラヂ最終回生放送でもおっしゃってましたけど、
このコンテンツでみるみる成長した、って本当に思います。
古賀葵ガチ勢からも伺ってます。 
初ソロラジが2年以上、月1生配信、
トーク力、というか言葉で伝えることは積み重ねるごとに成長しているな、
というのは自分でも感じますし、
あの食いしん坊キャラをあそこまで可愛く、愛されキャラに仕立てたのは 
ひとえに古賀さんのご尽力です。
とてもこう、グッとくるお手入れボイスをありがとう。


ここまではよく話題にしていたかぐや様キャストの巫剣だったんですが
次は単純に顔とか声で好きな子を3振りほど。

cv.島袋美由利さんの夢切り国宗
ちょうど小原さんのインスタで島袋さんとお茶した話になった頃にお迎えして、
あの時言ってたあの人だ…!!ってなって特別目をかけるようになりました。
とても落ち着いていて優しい声がすごくお気に入りで、
“島袋美由利”をちゃんと知ろうと思うきっかけにもなった子です。
インスタでもおっしゃってましたが、
[学]の方の巫剣エピソードの[学]と通常の2役は
さぞ難しかっただろうな~って思いながら聞いてました。
微妙な温度差、感じられましたよ。
通常の方の巫剣エピソードも、まるでメイドさんのような、世話焼きな姉のような、
普通に一線超えたい巫剣ランキング上位に食い込むくらい好きになりました。

あと大変どうでもいいですが天華百剣好きなおっぱいランキング第1位が夢切りです。
 
 
cv.天海由梨奈さんの鬼神丸国重
鬼神丸、はつらつとしてて実に好きですね。
通常衣装・新選組衣装・チアリーダー衣装、どれも似合ってました。
声も元気めな感じでタイプで。
色々性癖にぶっ刺さったんですが、
実はキャラと声優さんと色んな掛け算が組み合わさってて、
何年前か、ニコ生でオタササさんと天海さんが月1でニコ生番組やってたのを何度か見てて、
それで天海さんてあの時のアシスタントの方だ…!!というイメージがあって、
さらに、自分が住んでいるところが新選組ゆかりの地ということもあって
鬼神丸とは不思議な縁を感じました。
好きになるべくしてなった巫剣、そういう気が今でもします。


cv.佐伯伊織さんの典厩割
いや~~~~~、ドMにはたまらない巫剣エピソードでしたね!!!!!
実装時のこの巫剣エピソードだけで心持っていかれました。
あそこまで清々しいとこちらも清々しくMでいられる。
そんな気がします。

 
 
そして、ふう。
最後はふうのことを書くよ。
 
約2年。ずっと一緒に戦ってくれてありがとう。
たっくさん巫剣いるのにね。ふうばっか使ってね。
色んな敵攻略してきたね。
一番キツかったのは…、初代ミヅチかな?それとも傷緋墨?
あ、あと着任したばっかりの頃の金棒先輩もだよね。
蠱惑樹も最初全然よくわかんなかったよね。
結局よくわかんないまま、手が動いた瞬間にフリック決めるとか
ふうじゃないとできないことばっか強いちゃったし。
なんにせよ回避能力に本当に助けられたよ。
アクションゲーム苦手だから、ふうがあの能力じゃなかったら投げ出してたかもしれない。
それでも、だんだん強くなっていって、パパって呼んでくれたり懐いてくれたり、
そんなふうのことずっとほっとけないな、って、
ふうのこと今でも娘のように思っています。

それに色んなとこ旅行行ったね。
銚子、
館山、
川越、
日光、
草津、
浜松、
仙台、
あ、大沢事務所の前で写真も撮ったね。あれここちゃんきっと見てくれてるよ。
ついこないだの名古屋楽しかったね。
結局ふうが尾張のどのあたりに住んでたのか、
調べても出てはこなかったんだけど、
でも最後にふうの地元行けて、
岡崎城と名古屋城でふうの写真たくさん撮れてすごい楽しかった。
ふうの笑った写真、いつまでも大事にするね。

それではしばらくめいじ館を空けます。
また帰ってきます。
みんなと協力して銘治の世を守っててください。




ふーちんの永遠のパパ 数学

2021/07/30

#8『どうしてみんな勝手にやるの』

今回はズバリ「させて頂きます」問題です。
無意識に書いてませんか。「させて頂きます」
 
例えば
「〇〇のイベントに参加させて頂きました」
「番組いつも楽しく拝聴させて頂いてます」
 
特にメール投稿初心者とか、メール投稿をする頻度が低い方に多い体感があります。

で、それの何が問題なの、何がいけないの?
となる人がほとんどかと思いますが、
その前になぜ「させて頂きます」と書くのか、
これは簡単です。
 
「敬語の一種で普通にこう使ってる。」
 
この一点しか考えられません。
 
せっかく憧れの声優様にアニソン歌手様に、その他推し様にお便りを書くのだから
「イベントに参加しました」
じゃ足らない。もっとへりくだりたい…!だから
 
「イベントに参加させて頂きました」
となる。神聖視と言えば大げさですが、そういう感覚です。

しかして、これはやめた方がいいです。
いくつか理由を挙げてみます。

まず

①噛みやすい

これにほぼ尽きます。
 
今後やる予定の「噛みやすいワード」特集でしようとしてた話の一部なんですけど、
「させて頂きます」の「させ」って言いにくいんですよ。
 
書いたメールを声に出して読めばわかります。
滑舌練習をしたことがある放送部とか演技経験者なら共感してもらえるかと。 
 
確かに投稿する人からすればメールは“書く”ものですが、
実際のところは“読む”ものです。
それがファンレターで、黙読するものなら別に構いませんが、
声に出すものなら、読みにくいワードは配慮すべきです。
 
(あ、ファンレターとメール投稿って全く別モノです。 
 ファンレターの延長線がメール投稿・感想メール・ふつおたetcではありませんよ。)
 
「〇〇のイベントに参加させて頂きました」
は単純に噛みやすいんだから
「イベントに参加しました」
の“です・ます”で丁寧語できてるし、それで十分。
皆が聞いてる有限の時間の中、噛んで数秒失われるのなら
噛みやすいワードは避けるに越したことはない。
メールで噛んだら半分はそれを書いた人のせい。
 
なのに、自分の尊敬する気持ちが優先してしまって、
その敬語表現を優先してまで言いにくいワードを使うのは、
ちょっと思いとどまってもらいたい。
 
特に初心者は送る前に読む、という概念がないと思いますし。
本当に、声に出して読んでみる、というのはやった方がいいです。

これが1つ目。
 
 
次に文法上の観点から2つ。

②なんか許可でも得たの?

と、聞いてて感じます。
そもそも何かを「させて頂く」のは、
相手の許可を得て権利を行使する時でないと言えません。
チケ買ったのって、別に推しの許可得てませんよね。
 
許可を得ているなら、例えばあなたが関係者なら別に構いません。
「イベントに関係者枠で参加させて頂きました。」
その人の紹介で。
なんら問題ありません。
 
別に許可ももらってない、関係者ってわけでもない、
他のオタクと特筆して違うことって、そうそうないですよね。
あなたは客だから金払ってチケ買って、イベントに参加するのは当然なのに
わざわざさせて頂いたのはどうなの?
というのが2つ目の理由です。 
 
 
そして2つ目と若干被るんですが

③自分勝手感溢れる

「させて頂く」というワードの用例としてもう一つ、
許可を得ているか、またはその前に
「誠に勝手ながら」
という言葉が入るもの。
そして対象の相手に何かしらの損を与えます。
 
誠に勝手ながら、ソシャゲは○年○月○日にサービスを終了させて頂く運びとなりました。」
 
許可は得てないものの、自分都合で、やむを得ず、
という時にさせて頂くことは多々あります。
上の例文、見たことある人も多いでしょう。

確かに推しの許しなく誠に勝手ながらイベントには参加するけども、そうじゃない。
 
出演したイベントにあなたという客が来て!
わざわざお便りまでくれた…!

推しとしては心底嬉しいはずです。
どう考えても損ではありませんよね。
(まぁ例外of例外で出禁客だったという可能性はあるけども……。)
 
ならそんなさせて頂いたなんてやめてくれ。
堂々と「イベント行きました!」でええやん。
 
 
 
総じて、最近はとにかく下から下から、お便りを書いている気概があります。
敬語を使おうとする心意気やよしですが、
最低限だけの距離感は守っても、もっとフランクに行っていいと思います。

一部の界隈をご覧くださいよ。
「前田ァ!」
って。呼び捨てですよ。本当に楽しそうw
 
声ラジにおいてもっとフランクでいい、という観点からも、
噛みやすいから、という理由からも。
 
「させて頂く」が正しく使われますよう。


 
 
 
数学