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2024/03/09

#16「批判すべきは『常連の“ズボラ化”』」

以前、オタクの間でプチニュースがありました。

中身としては「なんでメール読んでくれないんだ💢」
というアニラジスタッフへの文句だったので、対岸の火事くらいの感覚なのですが、

これ、見方とプロセスがちょっと違えば筋も通るのでは、と思って、今回は
「常連の“ズボラ化”」について書いてみます。


常連は何を以って常連たらしめるのか


それでは、皆さんが思う“常連”とはどんな条件の人でしょうか。

大多数の人は「何回も読まれている人」と、”回数”を引き合いに出すと思います。

ま、たしかにアニラジだけでなくお店でもなんでも
常に(お客様名簿に名前を)連ねているから常連なので、
回数であることに違和感も不満もないのですが…。

しかし、回数を重ねるだけでいいのか、というのは考えものです。

「何回も読まれている」=すごい

という考え方は、確かに「番組側がほしいメールを送れている」
=バスケで常にシュートを入れ続けられる
と捉えれば、構成作家心がわかっててすごい人、と思えるのでしょうが、
自分ばっかでいいのか、とは思います。

パスしたりアシストしたりしないとチームは負けます。


つい向いてしまう矛先


それでは本題に戻りますが
「なんでメール読んでくれないんだ💢」
は本当によくSNSで見る話です。

しかも、それをSNSで愚痴ると、かなりの割合で
「お前の文章力が下手だからだろ」
という、あたかも10:0で悪いかのようなリプや引RTがついてきます。

んな火に油注ぐ返信をFF外からする方もする方ですが、
今回はそれの是非やらどうだを問うわけではないので別の話をします。

投稿初心者のAさんと、常連のBさんがいたとして、
・メールが収録日(or生配信の数時間前)に間に合っていて、
・同じネタ

だったとします。
すると、読まれるのは8:2でBさんです。
こういう時、比較されがちなのが
・コンパクトにまとまっているか
(初心者はなかなか長文になってしまう)
・改行されてるか、などのレイアウト、見やすさ
(初心者はまだレイアウトとかに気が回らない人が多いので…)

これが積み重なって常連が出来上がります。
多数のメール初心者を排して……。

そりゃそういう見方しかしなければ「お前の文章力が下手だからだろ」となりますよね。
経験の差が違いすぎる。

しかしこういう無数にありそうな事例、そもそも、
「どうして常連がメール初心者でも考えつくネタを被せに行ってるんですか?」
という話で。
初心者さんでも思いつくような話題や質問を常連も一緒になってしちゃう。
そのレベルの低いズボラ投稿こそ現環境の問題点だと考えています。

ポケモンルビサファで例えるなら(世代が出ますね)、
ミズゴロウをず~~~っとたいあたりしか使わない、ってことはありませんよね?
レベルが上がったらどろかけ覚えるしみずでっぽう覚えるし、
いろんな技使いますよね。

なのにメール投稿になると一辺倒。低レベル技しか出さないのは一体なぜなのでしょう。

自身に限りをつけておんなじような題材でしかメールを書けず、
そのくせ小手先だけは上手になるから不思議と読まれていく。

「なんでメール読んでくれないんだ💢」

の根本的原因は、常連が初心者でも書ける題材のメールを書いて
初心者さんの採用の妨害をするから。

これに賛同してくれる方は、いらっしゃいますかね……?


投稿の目的とは


ここからは、あくまで自分が考えてる、
最低でもメール投稿に慣れてきたり考える余裕がある人向けな話ですが。

そもそもラジオの投稿とは、パーソナリティーとリスナーの
双方向コミュニケーションなのは大前提なのですが、
ラジオというエンターテイメントにおいてもちろん他にもリスナーは聞いてはいるので、
ある程度他の人も聞いて楽しめる内容でなければなりません。

冠婚葬祭の葬とか、笑えないいじめられエピソードなんてもってのほか。
全員のテンションどん底に落としてどうすんの、ってこういうメール聞くと思います。

例えば、お題が「赤いもの」だとして、
「りんご!」……と、投稿初心者さんが送るのと常連が送るのでは訳が違いますよね。
常連がりんご程度のネタで読まれて、読まれた回数のみを見ればすごいですが、
ポケモンのレベルで言えば2か3です。
まだたいあたり覚えさせてたの!?早くとっしん使いなよ!
という話です。

僕だったら「千本木彩花の宣材の背景」。

どこでも名を聞くような人であるならば、
題材からして「すごい」「この人のメール楽しみ…!」
と思わせてくれる人こそ、真に常連なのではないでしょうか。

2023/12/31

『花守ゆみり 404RADIO』1年の総括と"ラジオ番組の応援”とは

「花守ゆみり 404RADIO」1年・全24回が終了しました。
完走頂いた皆様、ありがとうございました。

2023年は個人的に“花守ゆみりの年”として、自分の声優ラジオリスナー歴12年の経験をフルに使って「花守404」や花守ゆみり本人を応援し、盛り上げていこうというのが今年の目標でした。

思いのほか今年の自分の活動がすごく充実したものとなったので、このブログに1年の活動を掲載しつつ、『ラジオ番組を応援する』とは、というのを書いてみます。


『花守404』 1年の総括


“花守ゆみり”という、オタクの誰もが何かしらの作品で触れているほどのネームバリューのある女性声優が、普段レギュラーのラジオはないところ、10年を振り返る趣旨で始めた1年限定ラジオ番組なのもあり、「いつから応援し始めていて」も「何月から聞いて」も成立する構成だったのではないでしょうか。

個人的に一番よかったのは2月の高乃麗先生の回ですね。
やはり本来知る由もないはずの“デビュー前の話”が聞けましたし、それに相手が高乃麗先生だからこそ見せる生徒・花守ゆみりの表情が見れたのはとても印象深いです。


投稿数:メール52、手紙7
採用数:メール4、手紙1

自分の投稿数採用数です。だから?という話ですが。
採用は数ではありません、貢献度であって採用数とか心底どうでもいいのです。


声ラジを応援する、ということは。


では、ここからいくつかのトピックについて振り返っていきます。


番組発表告知:2022年9月29日13時


そういえば誕生日に告知でしたね。

ただ、ラジオはラジオを配信する期間だけが活動期間なわけじゃなく。
配信開始前はもちろん、場合によっては終わってもできることがたくさんあります。

番組開始が告知されたらまずやることといえば、そらもうメール投稿……。
なのですが、それは僕(というか投稿者全般)にとっては当たり前なので
自分は少し別のムーブをしました。

それは他所への布教です。

番組趣旨から、メインとして花守ゆみり古参勢ほど嬉しい企画ではありますが、
花守ゆみりという、まぁオタク誰しもが名前を知ってる人でもあるので、
逆に言えばライト層や、また本人のソロラジオの貴重性から
自分のような声ラジ全般聞くような人たちといった、
存在さえ知れば聞く人は多いのではないか、と考えました。

そのうちのひとつが、鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト火曜のメールテーマで
この番組を挙げる、でした。

思えば、わっしーが番組に乱入したのも、
グレパで毎回のように花守さんのことを話していたのも、
(わっしーなら遅かれ早かれ存在を知って聞いているかもしれないですが)
配信前の10月末時点で番組の存在をお伝えできていたのは意味があったのかもしれません。

ところで最近知ったのですが、
V(tuber)って自分の配信で他の人の名前出すのって結構ご法度なんですよね。
最近知りました。なんて心が狭い……。
声ラジで他番組ネタを出す時も十分ご留意ください……。


花守ゆみりプロデュースインク「Who are you?」シリーズ




花守ゆみり10周年企画の目玉のひとつが、まさかのインクのプロデュースと言われ
おったまげたファンも多いのではないでしょうか。

自分は手書きの投稿がとても好きなので、これを“好機”と捉えることができました。
なぜなら、花守さんが作ったインクを使って花守さんにお手紙を書くことができる。
これほどまでの花守さんへの愛の伝え方は他にありません。

9/29の誕生日生配信でそのお手紙が読まれましたが、あれには裏テーマがあり、
1色1通ずつの計6通お手紙を投稿したので
「全色買って使ってみて色味とか実際に見ましたよ」
というのを本文に書かずとも本人にはわかる仕組みでした。

投稿って、「メール募集」と言われてただメールすりゃいい、
というわけではありませんし、ただ読まれればいい、というものでもありません。

僕は日頃から
・お便りを送るのに、ほんとにメールでいい?
・伝えたいことをより効果的に伝わる送り方は?
・そもそもそんな内容(ベタすぎたり、被りが懸念される題材etc)で自分ごときが送っていい題材なの?
そんなことを、収録日と相談しながら媒体(メール、手紙、はがきetc)を選んでいます。

メール手紙問わず、その1通が花守さんを尊重するものであり、
花守さんが喜んでもらえるものであり、そしてリスナーも楽しませる、
たまたま花守さんは六芒星の触媒のひとつに触れたけど、その結界の真の効果は…?
そんなメッセージを込めた1式(6通)があの時送れたと思います。

それからというもの、2023年後半は物好きな人はインク使って送る人いるかな……、
なんて思っていましたが、結局手書き投稿は本編では0でした。

確かに、ガラスペンという導入のハードルは高いですが、
収録時期もなかなかつかめず間に合っているのかもわかりませんし、
字書くの苦手で…、などかなり重い腰を上げる必要があった、とはいえ、
今年の花守ゆみりを象徴する活動のひとつだったので、
そこらへんを花守404がやってるうちに応援してもよかったのではないでしょうか…?


声優ラジオ同人誌「声ラジのほん」寄稿

布教活動第2弾が、ツイートもしましたが、
夏コミでの声優ラジオ同人誌「声ラジのほん」への寄稿でした。


主宰が自分よりメール投稿大先輩の方々がやられているサークルで、
毎度いろんな番組の紹介記事や投稿についての記事など、
真のラジオ好きが集まる同人誌なので、他界隈への宣伝としてはうってつけでした。

自分の場合はここの同人誌を10年読み続けていて、
古い番組つながりでサークルの方々とも面識があり、偶然お声がけ頂いた形でしたが、
個人で同人誌を出して、声優島で頒布するのもかなりの宣伝効果になると思います。
もちろん、1からとなるとハードルや作業量は尋常ではありませんが……。

当然、これを書いたことによって9月以降再生数が上がったとか聴取人数が増えたとか、
そのような数字のことはさすがに存じません。

ただ、やることに意味はあるような気はします。

しないよりはましですし、花守さんに
「星の数ほどある声ラジから花守を選んだんだお前の話が好きなんだ」
という明確な意思表示はしたつもりです。

届いていればうれしいですね。
アドはいりません。


聞く書く以外の選択肢


という感じで、2023年自分が花守404へやってきた、聞く・投稿する以外のことを書いてみました。

自分の中のルールとしては
・花守ゆみり本人の“声優としての生き方”を最大限尊重した上で
・自分の得意なこと、できることを使って
・ラジオという媒体を生かした投稿やその他応援
ということをこの1年以上花守404のために考え続けてきました。

特に今回書いたことは、自分がこれまで声ラジを聴いてきた蓄積やアイデア、
ひらめきといった膨大な経験値ありきのことなので、
正直すべてハードルは高めだと思います。

ですが次、あなたの推し声優の番組で活かせそうなことがあったら
自分にできる得意なことを見つけて、
推しのため、一歩レベルアップした応援や活動をしてみてはいかがでしょう。

それでは、2024年もよろしくお願いします。



数学

2023/05/06

#15『“まつわる”系コーナーの攻め方』

今回は“まつわる”系と題し、
メールテーマでよく聞く「~~といえば」「~~にまつわる」など
文字を指定されたような時のメールのコツを書いていきます。

ちょうど、いい例が過去にあったので
以前、東山奈央のラジオ@リビングであったテーマを例にします。

メールテーマ
「5」にまつわるエピソード

と言われましたら、何を思い浮かべるでしょうか。
人によっていろいろありますが、たとえば
「5歳の時の思い出」なんかは手軽に思いつきますよね。
放送では「5拍子の曲が好きです」というメールが採用されてましたが、
5拍子というレアで意外性のあるネタがよかったですね。
あとは、漢数字にして「五目並べが得意です」「五目チャーハン」なんかもいいですね。

しかし、ここまではまだベターな部類。
漢数字にするだけまだ少しひねってはいますが、
5から意外性があったり(5拍子)、エピソードが強いものであればよし、
ただ5から思いついたものを送った程度では
たとえ読まれても印象にはさして残りません。


文字指定コーナーのコツ


ここからが本題です。
あっと言わせる、TLをざわつかせる、
パーソナリティーに一発で認知してもらえる(?)メールを書くコツは

「今自分が楽しんでいるのは“ラジオ”だ」

という意識。
常に耳から入ってくる情報を大切に、聴覚に強めの意識を持っておくこと。

そもそも、なぜ「5」と言われてパッと思いつくのが数字なのかというと、
メールテーマをTwitterという文字情報

5にまつわるエピソード

と書かれてしまうと、どうしても数字の5にとても意識がいってしまいます。
そりゃ、数字で書かれれば数字の話を募集してるんだな、と思ってしまいますよね。

しかし、それはあくまで【目】の話。

作家が台本に「5」と書き、
プロデューサーがTwitterで「5」とツイートしようとも。

あなたがパーソナリティーの声で聴いたのは「5」ではなく「ご」です。

視覚情報に囚われてはいけません。

ですので、私がこのテーマに対し上手いな!と感じるのは、たとえば
「三国志では呉が一番好きです」
「小さい頃囲碁をやってて大会に出てました」
(※囲碁を碁というくらいの言葉の変換は普通許容範囲内です)

といった感じ。
きっとパーソナリティーも「こういう解釈があったか!」
と、喜んでくれるはず。


数字じゃなくても。


次の例を出します。
次は「戦闘員、ラジオに派遣します!」のコーナーから
“自分は美少女型高性能アンドロイド キサラギ=アリスちゃんだ”を挙げます。

富田美憂演じる美少女アンドロイドのキャラに
色んな「〇〇しい」という語句+説明、
つまり国語でいうところの“形容詞”を教えて、
その性格っぽく言ってもらおうというのが
本来の(=表向きの)コーナー。
例として「そそっかしい」「小賢しい」が挙げられています。

これも、先ほどと同様に音情報として考えてみると、
「しい」という音は「しー」と伸ばしても、
またはアルファベットにして「C」と言っても
ほとんど変わりありません。

ということは、語尾に「しー」ないし「しい」というような音がつく、
キャラが立つものであれば形容詞とは言われてないので問題はない、となるわけです。

そう、このコーナーの最適解のひとつは「ふなっしー」です。
みんながパッと思いつくけど、形容詞な「〇〇しい」。
このように、音情報に変換して発想をふくらませていきます。


○○だと言われても…。


最後に、割とよくある生放送メールテーマですが、こういうことも。

「今日のメールテーマは、フリーです!」
「質問や番組の感想などなんでも構いません。どしどしお送りください。」

なんて聴いたことがあるだろう。
そう。フリー。

パーソナリティー(やスタッフ)としては、
とにかくマジで(言葉通り意味通り)何でもいいから送って!!
という意味合いで言って(書いて)るのだろうが、
私だけはそうは問屋が卸さない。

なんでもいい、と言われて、
なんでもいいから今日の晩ご飯の質問送りました。
とかは、誰でもできます。超初心者向けテーマ。

「まだメール送ったことないけどなんでもいいなら…!」
という方にはもってこいな話。

ですが、慣れた人ならひとつひねってみませんか?
フリーだからって常連がそんなクソみたいな質問してて許されるの?と、思いません?

「フリー」と言われたからこそ書けるメール、ありませんか?

フリー=“自由”という意味合いに囚われず、
「フリー」という文字を指定されたなら「フリー」が含まれていないといけない、
指定されたもんだと考えて発想を広げていきましょう。

・アニメ「Free!」関連
・フリースタイルダンジョン
・(Twitterの)フリート機能のこと
・(自虐的に)フリーターです!!
・好きなイ“フリー”ト(火の精霊)のこと
(※語句の中間に指定の文字が含まれる場合は
 ダブルコーテーション “” で囲うと強調され、
 作家やパーソナリティーが『これも“フリー”だ!!』と気付いてくれます。)

いっぱいありますね。


なんでもそうですが、パッと思いつくのは他人もすぐ思いつくもの。
ネタ被りして同じ系統のネタを他人のが読まれたら腹は立ちますが、
そもそも被るのが(若干)悪いこと。
テーマに対し、発想されにくい題材選びをすれば被る可能性は下がるのですから、
すぐ思いついたのは一度捨てて、
「本当にこんなんでいいのか」と。
自問自答してみてください。

要はメールの「多様性」です。
全部のメールがそんな簡単に思いつくのだけでは、
起伏のない平坦なメールコーナーになってしまいます。

1つ2つ、このような「あっ」と言わせるのがあると跳ねますし、盛り上がります。
それに選ぶ側(作家)もそのメールの個性に惹かれて採りたくなります。
そういうキラーメールをぜひチャレンジしてみてほしいところ。


後にも先にもNo.1メールはコレ


それでは、私がアニラジ聴いて12年、一番感動した語句指定メールを最後にご紹介。

既に終わってしまいましたが、
アニソンリクエスト番組「阿澄佳奈のキミまち!」では、
毎回テーマにまつわるアニソンを募集していました。
2017年5月7日のテーマが「アニソンで旅しよう!~地名アニソン~」。

たまゆらの「ももねこ様音頭」(広島県竹原市)
ガルパンの「あんこう音頭」(茨城県大洗市)
ときた次の曲が、
『新世紀エヴァンゲリオン』の「♪魂のルフラン」。
(ぜひYoutubeで1コーラス聴いてってください)

♪私に還りなさい 記憶をたどり …………





有名だしそりゃみんな知ってる名曲。
しかし当然テーマの「地名」が先行し、
TLでは「どこが?」の疑問しかなく。

1コーラス後、投稿者のコメント。

















「『“多摩市”いのルフラン』でどうですか?」



まいった。そこか………!
目でラジオを聴いてはいけなかった。

これを超える“まつわる”系メールを送ってみたい。


数学

2022/12/11

#14『熟語は訓読みに分解!』

ラジオのメールのちょっとしたテクニック(というか配慮)をご紹介。

今回は『熟語』について。

ラジオというのは知っての通り音だけ、音からイメージするメディア、
情報の100%を耳から入れて頭に流すもの。

ではイメージとは、何をイメージするのか。
場面、雰囲気、美味しさ、匂い etc...
五感はもちろん、あらゆる情報をイメージさせます。

しかし、視覚に比べ耳というのはインプットにおいてとても不安定。
日常会話でも、イントネーションやたった1音の違いで
「えっ?」と疑問を抱くことが多々あることでしょう。

それと一緒で、ラジオのメールも、
書いてる時にはスマホやPCの画面で”しっかり”確認できても
それが採用され、パーソナリティーが読み上げて音の情報に変換されると
非常に複雑な表現に変化することも。

それではここで数学が国語の話をします。笑うとこです。

【『音読み』と『訓読み』】


この2つを説明できますか?

たとえば「声」という漢字。
音読みは「せい」、
訓読みは「こえ」。

わかりやすく言うなら、
聞いて(イントネーション込み)パッとその漢字が的確に思い浮かぶ方が「訓読み」
頭にやたら変換候補が浮かんだら「音読み」です。
「せい」と言われれば生性制正星…………バカみたいにあります。
一発で「声」だとは断定できませんよね?

音読み訓読みはあくまで漢字1字においての話ですが、
熟語となるとやたら言葉の数が増え、同じ読みの熟語も増え……。
そういった状態のまま、音情報にするとそりゃミスリードも増えます。

もちろん、前後の文脈で理解可能な場合、
イントネーションでわかる場合…、
ケースバイケースで、しかも音に乗ってみないとわからないものですが、
そういったミスリードになる可能性をなるべく潰して、
快適に聞ける(読める)ために言葉を工夫しよう!
というのが、今回のテーマの目的です。

分解してみる


そこで一つ意外と簡単にできることが、タイトルの
【熟語を訓読みに分解】です。

例えば『腹痛』という熟語なら→「お腹が痛い」といった具合で。
まぁ腹痛程度でミスリードは起きにくいと思いますが、
変換にやたら言葉が並んでいるコトバは場合は注意したほうがいいかもしれません。
でもひと呼吸置けば誰でもできる工夫だったりします。

しかし、放送を聞いていると意外とミスリードを誘う熟語を使っていることがあります。

ではなぜ熟語を使ってしまうのか、分析していくと
・パーソナリティーにかしこまらなくてはいけない
・きっちりとした文章にしたい

のような理由で、ほぼ無意識下のうちに使っていると思います。
しかもこの気持ちはメール投稿を始めたての人に多い。

憧れの人で、年上目上の方だから、敬語を使って配慮しなければ……。
だから”なんとなく”熟語が多く使われて、
たまたまミスリードを誘う語句が使われ、
結果、リスナーの頭に一瞬?が浮かぶ。
こういう算段です。

もちろんこの『熟語』には例外もあります。
分解せず、逆に使った方がいい場面も当然あり、
考えられるとすれば
・あえて結構かしこまりたい場合 とか
・韻を踏みたい場合(ラップ系文章) とか。

この話はあくまで「聞いて理解されやすくする(だけの)工夫」なので、
他に↑のような意図がある場合はもちろんその限りではありません。

それに誤解が起きなければ別にどう書いてもいいのです。
逆に起きたら自分の責任ですし、それにないとはなかなか言い切れない話なのですが…。

結局のところ同じアドバイスになってしまいますが、
書いた後読み返して、言いづらいところ(はパーソナリティーも言いづらい)、
客観的に聞いて頭に?が浮かんだところ、意図通りになってないな、というところ、
ひとつひとつ潰し整えていくのは変わりないのですがね……。


数学

2022/09/08

#13『“感想メール”の雑投稿・雑採用』

前回、感想メールのネタバレ自重について書きましたが、
今回も感想メールについてのお話。

今回は中身について掘り下げていきます。

ちなみに、今回はモロに採用率に影響します(知らんけど絶対する)。
とにかく採用だけされたい人や、まだ投稿を始めたばかりの方は一度無視して頂いて、
きれいに採用されたい方のみ閲覧をおすすめします。



では、
まず最近の感想メールの問題点を挙げます。
それは
「“あらすじ”を感想と思ってる人しかおらん」という点。
これはオタクもスタッフも。

最近読まれる感想メール(笑)の特徴はこういう文章。

○○さんこんにちは。
n話見ました!
前回、衝撃のラストの展開から一時はどうなることやらと思いましたが、
誰々が何かして結果めでたしめでたし。
この話の収録の裏話やエピソードなどありましたら教えてください!
(場合により6割の確率でさらに蛇足な「最近暑いか寒いかすごいけどお体に気をつけてお仕事頑張ってください!」までクソ長駄文プラス。)


……という構文を非常によく聞きます。
問題点しか見当たらなくて説明もおっくうなのですが、そういうブログなので書いていきます。

・まず書く側として
感想って「感じて想ったこと」だから感想なのに、
あなたの感じて思ったこと「一時はどうなること」のみ。
小学生低学年が言う「びっくりしたー!」と何ら変わりない低レベルさ。
ほんとに小学生低学年なら温かい目で見てられるのですが、
小学生低学年ならもっとそれなりに文章が直接的でアツいんですよね…。

・そして採用する側として
作家さんはどうしてこれを採用したの?
番組としてここからどう発展するとお思いで?

と言うと「メールを振り返りの起点に…」とか「メールで振り返れれば別に…」と、
自分が作り手なら(思いはしませんが)理由づけるならこうなはず…。

稚拙。工夫のかけらもない。

・さらにパーソナリティ(の一部)へ
こういうただのあらすじしか書いてない文に対し
「1通で全部まとまってる!素晴らしいメール!!」
って褒めちぎる女性声優。
皮肉なら大変素晴らしい煽りなんですが、
本気(マジ)ならパーソナリティー降りてくれ。
そんな文章から何か得られたのかわからないし、
それにせっかく頂いてるメール、1通しか読みたくないんですかね。
という風に聞こえますよ。


ーーーーーーーーーー

と、色んな角度から問題に感じる点を挙げていきましたが、
総じて言えるのは【自分の意思】がないこと。
そんな構成だったら、まだは作品の話を全くしないコーナーだけのアニラジの方がまだ面白い。
〈トークから得られるもの〉が全然違います。

以前からこのブログで主張していますが、ラジオは【共感】のメディア。
既に見た話のあらすじを長々と述べられたところで全て知ってる話なわけで、
その数分が新しい情報0の無駄な時間と化し、
貴重なメールの採用数の1枚が無駄になります。

あそこのシーンがよかった!
セリフの言い方が可愛かった!
あのカットにアレ隠れてたけど見間違いかな…?

人間なのですからもっと自分の思いを持って頂きたいもの。

そして繰り返しにはなりますが、感想メールで感想を書くと読まれづらくなりますので
読まれたい(だけの)人は感想を書かないことを強くおすすめします。


数学


2022/06/27

#12『ネタバレになるので詳しくは書けなくなる人たち』

アニラジでよく聴くワード第12位くらいの話になります。

「ネタバレになるので詳しくは書けないのですが」。

もうね、怒りがふつふつと込み上げてきます。きっとこの世で1人だけ。
ラジオ業界の誰も疑問に思わないからこれがよく聴くワード第12位(当社比)なんですが。

これについて、話を広げてみたいと思います。

①なぜ書くのか


私は(たぶん)書いたことないのですが、
私なりに、なぜ書くのかを考察してみると簡単です。
他のリスナーへの配慮。
これに尽きます。
なんならメール本文にそれすら全て説明なさる、とてもご親切な御方もいらっしゃる。

まだ観てない人に本編の内容を聞かせてしまっては。
迷惑をおかけしてはいけない、そう思ってるからこそ、ごく当たり前のように書く
「ネタバレになるので詳しくは書けないのですが」
だと思います。


②どこがいけないのか


では、ここから持論を話すのですがひとつめ。

・なぜ他の人の心配をするの?

ラジオとテレビの違いを理解できてない人が多すぎるのですが、
ラジオは、パーソナリティと1対1のメディアです。
すると、

どうして?パーソナリティは俺ら大勢に向かって喋ってるじゃないか。

と言う人が(言う人しか)いるのですが、
1対多の気持ちで喋ってる人、大勢に向かって喋ってるように聴こえている人は
ラジオの特性を理解していないパーソナリティです。
そして、それができている声優さんはごくごく一部。

そこで話を戻します。
パーソナリティのトークが1対1なら、
私たちが書くラジオの投稿ももちろん1対1の会話。
つまり、【あなたはパーソナリティ(のみ)とお話会をしているのに
なぜ他のリスナーのことを気にしているのですか?】
という話であり、誰かの知らない人のためにわざわざ気を遣ってネタバレの心配なぞしなくていいのです。

そして、もうひとつ

・ラジオは共感のメディア

ラジオで、パーソナリティのお話を聞いて
「わかる〜!」
逆に
「は?」「それは草」
でもどちらでも、トークからあれこれ膨らんでいくのが発展というもの。

少し前の話をしますと、上田麗奈さんがひみつばこで

「お風呂に入ったら、栓を抜いて自分の裸体がだんだん露わになっていくのが好き」

などという(賛否はともかく)お話をされていましたが、
その流れが実況TLにとどまらず、次回収録でのワンテーマにもなるほどの共感や疑問のお便りが届きました。

それと同様、先行上映会の感想で
「あのキャラのここのシーンでの表情が可愛かった!!」
→「わかる!」「それな」「それは分かり手」「わかりすぎてわかり徹夜」

と、皆で盛り上がるツイートをしたいのに、
「ネタバレになるので詳しくは書けないのですが」
と言われたら俺らは何とツイートすればよいのでしょう。
コロナの実行再生産数は1を切って欲しいのに、先行上映会や舞台挨拶での感想でネタバレを控えさせてしまうとここだけ実行再生産数がキレイに0になってしまいます。

それでいいのでしょうか。
それでもなお、ネタバレがー、と言う方もいるから困り者。

そもそも論、イベントがあったらその感想メールがいつに読まれるのかは予見できるもの。その日だけ聞かなきゃいい話でしょうに。

ちなみに私であれば、ラジオへのお便りにはネタバレの遠慮はしないんですけど
Twitterには遠慮しますよ。
メディアのプッシュ型とプル型の話になるのですが。

そもそも論その②、ガチ勢ならイベントに行ってるので迷惑がかかる人がいない、すなわち自重しても自重損。
え、仕事で?遠方の開催で学生だから金がない?知らん知らんそこまで面倒見切れません。

そもそも論その③、ガチ勢でないなら?ガチ勢のためのラジオなのにガチ勢でないあなたがガチ勢の邪魔をするな、自重なさい。


③三手読みの観点から

最後に、中身は被ってしまいますが初回から提唱している『三手読み』の観点からも。

『ネタバレになるので詳しくは書けないのですが』
と言われたら、リスナーどう思うのでしょうか。
「親切だね〜」と、好意的に思う人、
僕みたいに「何遠慮してんだ」と、良くは思わない人、どちらが多いのでしょう。
調査してみてもよさそう…。

どちらにせよこの将棋の対局、ここで終わってしまいます。三手にもならないという。
「いや〜、私にはこの8八銀一択なんですけど、これを指してしまうとあなた負けちゃうから」
と、僕には聴こえます。どちらにせよモヤモヤしますね。


ネタバレを控えたところで誰の得にもなりません。
他のリスナーを心配する気持ちは理解できますが、
たまにはその気持ちをぶった切って、パーソナリティに遠慮のない思いをぶつけてみてください。



数学

2022/05/04

#11『《たてる》と《捨てる》』

「たてる」と「捨てる」


対になる言葉としては聞き馴染みがないと思いますのでご紹介。

この2つの用語は、本来声優さんやナレーター、アナウンサーなど
読む喋る世界で生きてる人にとっての用語(なはず)で、意味としては

・「たてる」は【目立たせる】
・「すてる」は【目立たせない】【流す】
箇所のことを意味します。


たとえばこんな例文

「4月26日、声優の小原好美さんが初の写真集を発売することが発表されました。」

というナレーション文が仮にあるとしましょう。
これを読む時、どこを目立たせて読むべきで、どこを軽く流して読むべきしょうか。

4月26日、声優の小原好美さんが初の写真集を発売することが発表されました。

私だったらこの太字+下線にしたところを少しゆっくりめに強調して(=たてて)読み、
薄くした文字は大して気持ちをこめずさらっと“捨て”て読みます。
人によっては【初の】も、たてる人はいそうですね。

これ、知らない人にとっちゃ
「なんで目立たせなくする必要がある!全部大事に決まってるじゃないか!」
のひと言ですが、こういう文章にはどれも必ず要る物と要らない物があるんです。
ニュースを読んでるアナウンサーの声を慎重に聞いていればなんとなくわかるはずです。こういうのはNHKがいいかな。

この、【重要】【重要でない】を見極めるのが
『たてると捨てる』であり、
皆さんの推してる声優さんも、台本を『どう』読むかお家で練習している中のひとつに
『たてる・捨てる』ないし、強調と抑圧も含まれている(はず)です。


●文章においての《たてる》と《捨てる》


ここまで、読みの観点からたてると捨てるの話をしてきましたが、これは書く分野、
メール投稿、文章にも活かすことができます。

すなわち、「絶対伝えたいセンテンス」と「別にどうでもいい文」を共存させるのです。

すると今度は
「どうでもいい文なんか書かなくていいじゃないか!そんなん消せばいいってツイートすんだろ!!」
と言われるんですが、そういう意味でなくて。

言い換えるなら『閑話休題』。
食事中に箸を置き水を飲むように、
1日3食の中のおやつを食べるように、
アニラジ30~40分間の中の円盤情報、


別になくてもいいけど、ないとちょっと物足りない、
そんな感じの1文があると緩急のついた文章になるのです。


題材の都合上どうしても文章の例は出しづらいのですが、
例えば質問の前のクスりとする1文、冗談めいた1文、
そういうのです。
そもそもの存在がさりげないものなので気付きにくいのですが、
巧い文章には地味にある、影の功労者的存在。

ちょっと上等テクですが、スパイス的なもんだと思ってください。



数学

2021/11/14

#10『声ラジ頻出用語』

私が好きな声ラジの要素のひとつに
“パーソナリティーが用語の解説をしない”
というのがあります。
 
例えば「プレスコ」。

――「このアニメは収録がプレスコで……」

という喋りはいいのですが、

――「このアニメは収録がプレスコっていう収録方法で、先に声を録ってから絵をつけて頂く収録方法なんですけど……」

って説明をされてしまうと興が冷めがち。
 
親切なのは結構なんですけどその数秒が料理のびっくり水のような感じになり
やはり無駄に思えてしまう。

リスナーも客とはいえ、アニメ業界に指先突っ込んでいるなら
業界のことを少しは学んでおくべきだし、
それに、パーソナリティーももう少し自分のとこのオタクを
信頼してもいいような気はします。
わからなきゃググればいいだけですし。

と、いうわけで今回はアニラジ声ラジでよく聞く業界用語を紹介します。

【収録方法について】

●アフレコ
アニメの収録においてはアフレコかプレスコかの2択。
アフレコは絵(といっても絵コンテや原画)を見ながらそれに合わせて声をアテるやり方。
最も一般的。

・ボールド
アフレコにおいて、収録画面に使う原画やコンテにキャラ名の文字テロップを出して
「これが出ている間にセリフを言ってください」
という合図。

↓こういう感じ

ククリ

●プレスコ
絵を作る前に声を収録し、声に合わせて絵を作る手法。

●抜き
主にコロナ禍前のことだが、
アニメやドラマCDの収録で、スケジュールの都合上どうしても来れない人が
別日・別時間帯に収録すること。「抜き録り」と呼ぶ。

また、技術上絶対にできない自分の声がダブるような掛け合いのセリフを
メインの収録後に居残りで追加分を収録することも抜き録りという。

●カフ
自分でマイクのオン・オフを切り替えられる箱型装置。正式名称:カフボックス。
上にするとオン、下にするとオフ。
ラジオ、ナレーション現場、イベントホールの影ナレするところにもある。

●ポップガード
どの現場にもある、マイク前に立ててある金魚すくいのポイ。
息が直接マイクに当たって吹くのを防止する効果がある。


オーディションについて2種類
●テープオーディション
録音した音源を音響会社に送り選考にかける方法。
2次まであるタイプのオーディションの1次はだいたいテープ。
カセットテープに録音してブツを送っていたからテープオーディションと呼ばれているが、
まさか今もカセットテープ使ってるとこはないだろう……。

ラジオでたまに聞く「事務所でテープ録ってて…」というのはこれのこと。

ちなみに、テープの冒頭は
「(事務所名)所属、○○○○です。◇◇◇◇役をやります。」
と言ってからセリフを言い始めることが多いが、
先方が声優の名前で声に釣られないように名前を伏せるオーダーがある場合もあったりする。

「81プロデュース所属」は言いづらいし
「大沢事務所所属」はもっと言いづらいなぁ…w

●スタジオオーディション
スタジオまで来てもらい、その場で演技して声をもらう方法。


知っていれば通ぶれる
【声優の技術系ワード】

・鼻濁音
文中にある語頭以外のガ行の文字の直前に薄く“ん”の音を含ませる発音方法。

例えば「山形の学校では……」という文章があったとすると、
「やまがた」のがは鼻濁音で「やまnがた」
「がっこう」のがは鼻濁音ではない。

・ブレス
息をするポイント。意味は音楽と同じ。

・ト書き
台本に書かれているセリフや場面の補足説明

・オフ台詞
アニメで、キャラの口パクが絵にないセリフのこと。
またはそういうキャラ。

【ライブ・イベントについて】
・イヤモニ
主にライブで、曲のインストを自分の耳に再生してもらう無線イヤホン。
オケを直接耳で聞こうとすると音ズレがひどいライブになるので
声優アーティストは必須アイテム。
ラジオでは「耳付ける」と言ったりもする。

ちなみに音が結構デカく、突発性難聴になった人もちらほら……。

・バミ
立ち位置をステージに貼るテープ。
スタッフはこのテープを貼ることを「バミる」と言う。

・打ち上げ
イベントが終わった後の飲み会。オタク大好き。みんな知ってるよね。

・打ち入り
イベントをやる前の飲み会。打ち上げの逆。

・中打ち
数日かけて行われるイベントなどの中日でやる飲み会。
たとえば2Daysのライブの1日目が終わった後にするのが中打ち。

・タクチケ
「タクシーチケット」の略。
都内某所から声優を帰す時に渡すことで料金を制作会社に後払いさせる仕組み。


 
と、結構挙げましたがそれでも何か大事なワードを忘れているような…。
今回はこのへんで!

2021/08/27

#9『番組メールフォームの存在による“指示待ちリスナー”大量発生』

メールフォーム
番組にメールを送ったことがある人なら
1度はどこかしらで使ったことがあると思いますが、
 
便利!って感じますか?
不便…って感じますか?
 
まぁ、ほとんどの人はそんな概念考えたことないと思います。

ですが、タイトルの通り私はメールフォームの存在に危惧を感じています。
“指示待ちリスナー”が出来上がるからです。

なぜこう考えてるのか、色んな視点から考えてみます。


●番組制作側からすると

番組側がお便りを募集するのにあたって、
まず2種類やり方があります。
 
メールアドレス なのか
メールフォーム なのか
 
会社の方針によって決まります。
もちろん両方もアリです。音泉は両方ですね。
 
メールアドレスの場合はさらに
自社ドメインなのか、フリーメールアドレスなのか、の分岐もあります。
文化放送ニッポン放送、音泉も自社ドメインですね。
自社ドメインを使うということは会社のサーバー容量を食らうので、
メールフォームを使う理由の1つにはなるかもしれません。

フリーメールアドレス(だいたいGmailだけど)でしたら無料ですね。
または会社で法人向けのGoogleサービスを使っていて一緒くたにしたい……、
という可能性もあったりするかもしれません。
 
メールフォームの場合は、よくあるのがGoogleフォームだったり
Questant(ざんなま♪はここでした)など。
 
スタッフにとって集計が楽だったり、無料だったり。
リスナーにとって入力が簡単(そうにアピールできる(ぼくはそんなことない))だったり。
そういったことが考えられます。
 
最近は色んな会社さんがニコ生など生配信番組を立ち上げるので
会社によって送り方がまちまちなんですが、ちょっとお願いしたい。
 
「メールフォームは(なるべく)やめて…!」
 
なぜなのか、次にリスナーとして考えます。


●投稿者目線からすると

 
もし、これから番組を企画してお便りを募集する、
って会社さんがいらっしゃいましたら、
 
「メアドよりメールフォームの方がリスナーさんも簡単に送れるよね」
 
と、手軽さでお考えなら、それは違います。
正確には
「どっちも変わらん(が、フォームではできないことが多すぎる)からメアドがいい」

が、私個人の見解です。

ではまず、メールフォームのメリットを考えてみます。
 

・宛先メールアドレスの入力不要

フォームですもん。
→でもメアドでもアドレス帳につけてません?

・件名の入力不要

だいたいプルダウンですよね。
→メーラーでもたかが長くて10文字そこらですよ?

・集計が楽なのかもしれない

これはあくまで想定ですが、
スタッフさん都合でこっちになったかもしれない。
別にそれならそれでいいんですけど。

・(番組によって)メアドを持ってない人も投稿できる

 手軽さは少し増します。
→が、イマドキそんな人おる?
 だいたい音泉メアド必須TokyoFMメアド必須、必須項目にしている会社も多いですし。
 
 
ざっと考えてはみましたが、メアドと比べたメールフォームのメリットが
「スタッフさんの集計が」楽、か
「宛先と件名を入力する手間が省ける」しか見つかりません。
完全スタッフさん都合ならいいんですが、
もしそうでないなら、ちょっと待って…?とはなりますね…。

その理由として、メアド(メーラー)のメリットを考えてみます。
 

・件名を自由に入力できる

プルダウン式になっててお手軽なのがいいとは限らないんですよ。
なんせ、変な発想をする輩もいるもんで……。
 
特にコーナーや番組グッズの提案といった、
“本来スタッフが裏で考えるような案”のメールが盲点になりがちなんですが。
 
そもそも投稿って、何を送ってもいいんですよ。マジでなんでも。
特に初心者にありがちな投稿の固定概念なんですが
 
「ふつおたと、コーナー一覧に挙がっていることしか送ない」
 
は、本当にありがちな間違いです。
そんなことは一切ないと声を大にして言いたい。

そこで問題なのが、件名に代わるメールフォームのプルダウン。
“ふつおた”とか“その他”とか、なんでもいいよ枠があるならいいんですが、
「(突発的に)〇〇のことを閃いた!!!!
………けどこれプルダウンのどれにも当てはまらないから送れないやつなんだ…。」
と思われてお蔵になるのが投稿における最悪のシナリオ。
 
例えばプルダウンが
 
1.2人へのおすすめの酒
2.2人に言ってほしいセリフ
3.2人に聞いてほしいお悩み相談

なんて番組が仮にあったとしましょう(マジで仮です。模倣じゃないです)。
ここで
「1人がメインで出演している作品にもう1人が2クール目の追加キャストで出演」
するアニメが放送されるとしましょう。
 
……どこに書きますか?
書けませんよね。
酒でもセリフでもお悩みでもない。
 
強引な手として、本文の1文目に 
【ふつおた】
と書いてどこかテキトーな件名選んで送る手段はありますが。
 
できないっすよね。私もこれだったらできないっす。
初心者ならなおのこと萎縮させられます。
 
これがあり得るメールフォームは大嫌いなのです。
(なのでデフォでふつおたとその他がある音泉は良心的ですね。)

「そんな企画書以外のこと送られても困るんだけど」
と、思うのなら勝手ですが、
そんな企画書以外のことだけれども番組のためを思って積極的に考え、
意欲的に投稿したいという人なんか投稿勢の中でもごく一部ですし、
そんな気持ちを潰すのは番組としても会社としても、ひいては業界としても
ロングスパンで考えたらマイナスのほうが大きいのではないでしょうか。

・添付ファイルが(絶対に)送れる

番組や会社によりけりなんですが、
メールフォームに添付ファイルがつけられないところがあったりします。
というかかなり多い…。
 
きれいな風景の写真送りたいのに、
オタクでバカやってる写真見てもらいたいのに、
写真があった方が伝わるのに、

つけられないまま送ったから採用されたけど不完全に、
または間違ったり曲がって伝わったり、
写真送れないならこのネタはボツ
と、送れずじまいになったりすることも考えられます。
 
これもひとえに、アドレスで募集すると画像でよりサーバーを圧迫することになったり、
メールフォームだとしても、テキストしか受け付けないサービスだったり、
上限容量的に写真が来られると困るから…。
このあたりかと思います。

・個人情報が書けない

以前でもしかしたら書いた話かもしれませんがご愛嬌を。
普段から、ふつおたでもコーナーでもなんでも住所など書いてるようにしているんですが
その理由が「個人情報から補足ができたり話が広がったりする」からです。
 
むいはずでいいお便りがありましたね。これが一番しっくりきた。
「(個人情報を書いてる理由が)例えば、水着を買った、というメールでも
 男が買ったのか女が買ったのか、
 10代20代が買ったのか40,50が買ったのかで受け答えが変わるから。」
 
これが全てを物語っています。
なので個人情報が書けないというのは十分マイナス要素のひとつになりえます。
 
 
 
と、ここまで単に自分が感じるメールフォームの不便な点を書き連ねてしまいましたが
私はあまりメールフォームをよく思ってはいません。
特にひとつめの自由に書けない縛りのようなのが一番大きいですね。
 
とはいえ、こちらを読んでくださった大多数の投稿者の方は
コーナーに縛られない、自由な発想や提案をして
番組を盛り上げていってほしい、という点を意識してほしいと思います。
 
 

数学
 

2021/07/30

#8『どうしてみんな勝手にやるの』

今回はズバリ「させて頂きます」問題です。
無意識に書いてませんか。「させて頂きます」
 
例えば
「〇〇のイベントに参加させて頂きました」
「番組いつも楽しく拝聴させて頂いてます」
 
特にメール投稿初心者とか、メール投稿をする頻度が低い方に多い体感があります。

で、それの何が問題なの、何がいけないの?
となる人がほとんどかと思いますが、
その前になぜ「させて頂きます」と書くのか、
これは簡単です。
 
「敬語の一種で普通にこう使ってる。」
 
この一点しか考えられません。
 
せっかく憧れの声優様にアニソン歌手様に、その他推し様にお便りを書くのだから
「イベントに参加しました」
じゃ足らない。もっとへりくだりたい…!だから
 
「イベントに参加させて頂きました」
となる。神聖視と言えば大げさですが、そういう感覚です。

しかして、これはやめた方がいいです。
いくつか理由を挙げてみます。

まず

①噛みやすい

これにほぼ尽きます。
 
今後やる予定の「噛みやすいワード」特集でしようとしてた話の一部なんですけど、
「させて頂きます」の「させ」って言いにくいんですよ。
 
書いたメールを声に出して読めばわかります。
滑舌練習をしたことがある放送部とか演技経験者なら共感してもらえるかと。 
 
確かに投稿する人からすればメールは“書く”ものですが、
実際のところは“読む”ものです。
それがファンレターで、黙読するものなら別に構いませんが、
声に出すものなら、読みにくいワードは配慮すべきです。
 
(あ、ファンレターとメール投稿って全く別モノです。 
 ファンレターの延長線がメール投稿・感想メール・ふつおたetcではありませんよ。)
 
「〇〇のイベントに参加させて頂きました」
は単純に噛みやすいんだから
「イベントに参加しました」
の“です・ます”で丁寧語できてるし、それで十分。
皆が聞いてる有限の時間の中、噛んで数秒失われるのなら
噛みやすいワードは避けるに越したことはない。
メールで噛んだら半分はそれを書いた人のせい。
 
なのに、自分の尊敬する気持ちが優先してしまって、
その敬語表現を優先してまで言いにくいワードを使うのは、
ちょっと思いとどまってもらいたい。
 
特に初心者は送る前に読む、という概念がないと思いますし。
本当に、声に出して読んでみる、というのはやった方がいいです。

これが1つ目。
 
 
次に文法上の観点から2つ。

②なんか許可でも得たの?

と、聞いてて感じます。
そもそも何かを「させて頂く」のは、
相手の許可を得て権利を行使する時でないと言えません。
チケ買ったのって、別に推しの許可得てませんよね。
 
許可を得ているなら、例えばあなたが関係者なら別に構いません。
「イベントに関係者枠で参加させて頂きました。」
その人の紹介で。
なんら問題ありません。
 
別に許可ももらってない、関係者ってわけでもない、
他のオタクと特筆して違うことって、そうそうないですよね。
あなたは客だから金払ってチケ買って、イベントに参加するのは当然なのに
わざわざさせて頂いたのはどうなの?
というのが2つ目の理由です。 
 
 
そして2つ目と若干被るんですが

③自分勝手感溢れる

「させて頂く」というワードの用例としてもう一つ、
許可を得ているか、またはその前に
「誠に勝手ながら」
という言葉が入るもの。
そして対象の相手に何かしらの損を与えます。
 
誠に勝手ながら、ソシャゲは○年○月○日にサービスを終了させて頂く運びとなりました。」
 
許可は得てないものの、自分都合で、やむを得ず、
という時にさせて頂くことは多々あります。
上の例文、見たことある人も多いでしょう。

確かに推しの許しなく誠に勝手ながらイベントには参加するけども、そうじゃない。
 
出演したイベントにあなたという客が来て!
わざわざお便りまでくれた…!

推しとしては心底嬉しいはずです。
どう考えても損ではありませんよね。
(まぁ例外of例外で出禁客だったという可能性はあるけども……。)
 
ならそんなさせて頂いたなんてやめてくれ。
堂々と「イベント行きました!」でええやん。
 
 
 
総じて、最近はとにかく下から下から、お便りを書いている気概があります。
敬語を使おうとする心意気やよしですが、
最低限だけの距離感は守っても、もっとフランクに行っていいと思います。

一部の界隈をご覧くださいよ。
「前田ァ!」
って。呼び捨てですよ。本当に楽しそうw
 
声ラジにおいてもっとフランクでいい、という観点からも、
噛みやすいから、という理由からも。
 
「させて頂く」が正しく使われますよう。


 
 
 
数学
 

2021/07/29

『島袋美由利の無為自然のはずだったのに…』を薦めたい

これまで10年ほど、色んな声優さんのラジオを聞いてきましたが、
まるで新種の人種に出会った探検家のような、そんな高揚した気分になりました。
 
会話の導入部から言葉選び、テンポ、間……。
喋ってる言語は他の女性声優と同じ日本語なのに、
(ごくごく一部、ロシア語とかエジプト語を話す規格外声優はさておき)
 なぜかむちゃくちゃ推せるおしゃべり。
 
じゃあ今まで聞いてきたのと何が違うんだろう、と思い返してみると、
リスナーとの距離感、 言葉選び、話の抑揚、

このあたりがずば抜けて違うし、巧い。

この業界もちろん、多数派だから良い少数派だから悪い、なんてことはもちろんないけど、
パーソナリティー、つまり“個性”がものを言う
ラジオという媒体にとっては、むしろ少数派が輝くとも言えよう。
 
まぁ本人はまさに無為自然、
たぶん本人は全く気にしてないんでしょうね。
言葉通り、ありのまま、素なんだろうけど。
 
でもラジオは素を見せてなんぼ。
さらけ出してくれたり、いつも敬語なのにタメ口が出たり、
常連リスナーを優遇したりいつも以上の親密さを出したり、
時にはリスナーにものを言ったり。

ちゃんと人と向かい合ってくれているのがよくわかりますし、
推せます。
 
とりあえず初回聞けばすぐわかりますから。
 

 
 
しかし、これまで2度延命処置はとられたものの
3度はあるのか……。
 
メールはだんだんと増えているような感覚はしていますが、
それが継続のGoサインを出せるまでの数なのかは、
こちらからは本当にわかりません。
 
 
むいはずに限らず
番組を少しでも長く生かすためにリスナーができることはとにかく“数字”稼ぎです。
 
・A&Gの同時接続数(リアタイ・リピ)
 →何人聞いてるかあちら側からは一目瞭然の数
・メールの数(何通来たか&何人から来たか)
 →リスナーのうち投稿もしちゃうくらい意欲の高い人の数。
  ちなみにリスナー全体の1割程度と言われている。
・Twitterのフォロワー
 →興味があるオタクの人数、ざっくりとしたリスナーの人数
・Youtubeの再生回数
 →単純にアーカイブの需要

ガチ勢はなるたけ全部を(まぁ全部してるからガチ勢なんだが)、
そして未リスナーにはどれかひとつでも。
させればさせるほど延命する可能性が高まります。
 
 
 
個人的に言わせてもらえれば、
島袋美由利は今のアニラジ業界に必要な喋り手です。
 
えだって、今のアニラジ業界にあんな自然に抑揚つけて喋る女性声優おる?
メールにあんなツッコんだり感情移入する女性声優おる?
あんな毎回独特すぎるワードをナチュラルに織り交ぜながら喋れる女性声優おる?  
 
いやいや、
むいはずを潰すのはラジオマンとしてさすがにおかしいって。QR編成部さん。





むいはず。
オタクの力で生かしていこうな。



数学


2021/07/04

#7『小原好美ラジオ全コーナー分類』

新番組が発表されて、
「このコーナー、どう書けばいいんだ?」
となったことは、特に手広くアニラジに送る人ほどぶつかる事例だと思います。
 
作家さんが回答例を出してくださる番組もありますが、
わからないまま手探りで送って
「そのコーナーエピソードトーク送るもんだったの!?」
とか、逆に
「それ答え一文だけでよかったやつかよ」
とか、コーナー初回で初めてわかるケースも。
そしてそれをやられると読まれないわ、ネタは潰されるわ、知らんがなってなるわ、
腹立つんですよ。

まぁ自衛はできませんが傾向と対策、ということで
私も一度洗い出してみたかった、
過去、小原さんが担当した全コーナーをおさらいしてみようと思います。

おさらいするにあたり、コーナーを以下2✕2に分類します。
 

●文章型 - ●一言型

 
*文章型(以下“文”)
→数文で構成。お悩み相談はもちろん、ポエムや俳句もここの部類。
 
*一言型(以下“一”)
→回答のみ、セリフのみ、など1文で送るパターン。
 確実に冒頭の「〇〇さんこんにちは」といった挨拶は不要。
(※場合により補足目的でのごく短い1文があってもいい程度)

●エピソード型 - ●ネタ型


*エピソード型(以下“エ”)
→主に自分の体験を元に構成する。
 ノンフィクションがほとんどだが、コーナーによっては
 事実に偽装させた妄想を書く手法もあり。

*ネタ型(以下“ネ”)
→大喜利から妄想まで、創作したりフィクションがほとんど。
 コーナーと内容により実話だとちょっと強くなる。
 ネタと言っているが必ずしも笑いを含ませなければいけない、というわけではない。
 
 
それでは番組放送開始順に書いていきます。
(※各番組ふつおたは除外しています。)
 

◇『ラジオどっとあい 小原好美のココからはじめまして』

・「みみをすませば」(文エ)
→テーマに沿った音を募集するコーナー。文章だけも可、音源も可。
 小原さんラジオ唯一の音源投稿コーナー。

・「3番目の真実」(一ネ)
→質問に対する小原さんの“3番目”を当てるコーナー。

・「青春の日々」(文エ)
→学生の頃など、青春時代のエピソードを送るコーナー。

◇『魔法陣グルグルナビゲーション グルナビ!』

・「ぼくが勇者様!?/私が魔法使い!?」(文エ)
→まるでRPGの主人公になったような体験

・「マジカルサークル」(文エ)
→特技など自分のアピール。合格するとパーティーに入れる。

・「もんすたーがあらわれた」(文エ)
→面白い人や変わった人に出会ったエピソード

・「キタキタおやじにキケ!」(文エ)
→しょーもない悩み募集

・「心が叫びたがってるからはーさっぱりさっぱり!」(一ネ)
→心に秘めた思いを大地葉さんが叫んでくれる

・「GooleGole Map」(文エ)
→グルナービ大陸に登録してほしい面白いスポット、不思議なスポット

◇『あそびあそばせらじお おききあそばせ』

・「ことばあそびあそばせ」(一ネ)
→色んな言葉遊び募集

◇『告RADIO』(系列)

<平成最後>
・「告川柳」(文ネ)
→恋愛に関する川柳

・「平成最後の恋愛必勝法」(文/一 ネ)
→恋愛必勝法。妄想も可。
 
<令和最初> 
・「実録!平成 恋の事件簿」(文エ)
→平成時代に体験した恋のエピソード

・「ラブ告白は突然に」(一ネ)
→パーソナリティーをキュンとさせる告白セリフ

<ROAD TO 2020>
・「恋愛できない一言」(一ネ)
→パーソナリティーが「恋愛できねーよ」と言いたくなるセリフ

・「おかわわわ判定」(文 エ/ネ)
→古賀葵さんが「おかわわわ」と言いたくなるエピソード
 判定はデフォ「おかわわわ」「お可愛いこと」「脳に花湧いてるのかしら」の3段階
 
・「うるせぇバーカ」(文/一 エ)
→「うるせぇバーカ」と思ったエピソード。
 末尾に「うるせぇバーカ」が必須。
 
<2020>
・「アオハルかよ!」(文 エ/ネ)
→アオハルっぽいエピソード
 
・「私の恋愛3ヶ条」 (一ネ)
→恋愛をする上で譲れないこと3つ
 
・「恋愛仮説」(文ネ)
→恋愛においての仮説

・「青春妄想物語」(文ネ)
→妄想の青春物語を、本編前のナレーション風文章に+末尾にそのタイトル。
 
<3>
・「140文字のつぶやき」(文ネ)
→いいねを押したくなるような恋愛ポエムツイート

・「スリーバイフォー」(一ネ)
→質問募集、4文字で答えます
 
◇『小原好美のココロおきなく』
・「小原ニヤニヤタイム」(文エ)
→思わずにやにやしたエピソード

・「ありがとうのコーナー」(文エ)
→ありがとうと思ったエピソード、ありがとうと言われたエピソード
(ここ別にエピソードだけじゃなくとも解釈違い色々できるのに読まれないのバグだなぁ…)

・「ココで解決お悩み相談室」(文エ)
→お悩み相談
 
・そうだ!川越に行こう(文エ)
→おすすめの川越スポット
 
・「今週のひとこと」(一ネ)
→EDコーナー。言ってほしいセリフ+シチュエーションやキャラ設定
 
・「小原のココが知りたい」 (一ネ)
→OP明けコーナー。小原さんへの一言で答えられる質問。

・「ここちゃん、ごめんね」(文エ)
 →ここちゃんに懺悔したい過去のやらかし
 
・「あの人のココが大好き」(文エ)
→ある人物にまつわるエピソード
 
・「ココにもあるよ第二の川越」(文エ)
→川越以外のおすすめスポットや地域
 
・「小原の声で聞きたい日本語」(一ネ)
→ OP明けコーナー。言ってほしい名詞。
(のはずなのになんかただのOP明けトークにまつわるワードを当てるだけの大会になってるのバグだなぁ…)

◇『Summer Pockets Radio ~鳴瀬家の食卓~』
・「さしずめ俺は」(一ネ)
→OPコーナー。パーソナリティーの今日のキャラ設定を決める。

・「Summer Pockets Memory」(文エ)
→最高の夏の思い出、最低の夏の思い出
 
・「本日のチャーハン」(文エ)
→好きなチャーハン
 
・「どすこい」(一ネ)
→方言コーナー。例文と答えや解説。


こんなにあったらしいです。書いててびっくり。
みんなはいくつ読まれたことがあるかな?(煽
 
けっこう小原さんのラジオは文章を書かせますね。作家にもよりますが。
文章が苦手、という方はこれからも試練続きになるかもです……。
 
そして今回に限りオチはありませんがこのへんで。
 
 
 
 
数学
 
 



2021/06/22

#6『媒体・添付ファイル』

ここ数年のアニラジ声ラジ界隈を見ていると
奇をてらった投稿ががくんと減ったように感じます。
 
なんというか、絶対に読まれたいんだ…!!
という熱意のこもった投稿をあまり聞かなくなったというか…、
あるいは、採用しているのはスタッフなので
穏便な投稿が採用されやすくなったのか、ここは定かではないですが
(自分以外の他人は)何のために投稿しているのだろう、と感じることが最近あります。
 
私が投稿をしたい!と思ったのは専ら、推しにPNを覚えてもらいたい、
そのために投稿を通じてお話がしたい!自分のことを知ってもらいたい!
今で言う認知欲、その一心です。
これは今も、投稿を始めた10年前も全く変わっていません。
(認知についての否定意見は数多くあるでしょうがそんなの知りません。)
 
読まれるためなら多に流されず、
逆張りだって奇をてらう投稿だって何だってする、
過去私の採用された投稿を覚えている方は
あれやこれや、思い出すものがあると思います。

全ては読まれるために、やるのです。

今回はそんな『奇をてらうやり方』として手っ取り早くできる
メール以外の色んな投稿の媒体を紹介します。
麻雀で言えば三元牌ですね。


【凡例】
・アブノーマル度→思いつきにくさ、とっつきにくさなどを5段階で。
・特色→特徴を書きます。
・用途→こういう時に使うのが○、という場面を紹介します。
・こんなコーナーで○→使うとよさそうなラジオのコーナーを例に挙げてみます。

●メール

・アブノーマル度:☆☆☆☆☆
・特色:現代ではハガキに変わり不動の一般的投稿方法。すぐ届く。特段言うことがない。
・用途:生放送が特に◎。

●はがき

・アブノーマル度:★☆☆☆☆
・特色:手書きを送れる。絵も描ける。なんでもできる。63円。
メールができるまで主流の方法だったが今も現役。
届くのに1日2日かかる。収録番組の場合特に注意。
使い方によっては14cm×9cmのカードとも捉えられる。
・用途:内容がコンパクトでハートウォーミングなお便り。年賀状、暑中見舞い。
・こんなコーナーで○→ありがとうのコーナー、小原にやにやタイム、ここちゃんごめんね
 

●便箋

・アブノーマル度:★☆☆☆☆
・特色:手書きを送れる。ハガキより長く書けるが長文に注意。84円。
届くのに1日2日かかる。
・用途:ハートウォーミングなのから真面目で堅いのまで。ポエムも◎。
・こんなコーナーで○→ココで解決お悩み相談室、140文字のつぶやき、
Summer Pockets memory

●FAX

・アブノーマル度:★★★★☆
・特色:手書きをリアルタイムで送れる。絵も描けるが白黒限定。サイズは最大A4。
家にFAXがあったらタダ。コンビニからは50円。
ちなみに音泉にFAXはあるが読まれた事例を聞いたことがなく、
響にはそもそもFAXがない。
メールができるまではハガキと共に主流手段の双頭。
・用途:生放送番組ではメールと共に◎。イラスト付きだとなお○。
・こんなコーナーで○→地上波系は未だ現役。ふつおた、コーナー問わず。
A&Gゾーンでは『阿澄佳奈のキミまち!』でミラッキさんが積極的に募集中。
別に超A&G+でも送っていいとは思うが採用事例を聞かない。
それはそうだキミまち以外で送られているのを聞かないからだ。
文化放送のFAX番号をソラで言えたら文化放送オタク。


●縦読み

・アブノーマル度:(上記各媒体に+0.5上乗せ)
・特色:主に横書きの文章の最左段の頭文字を縦に読むと別の文ができる、
媒体というよりテクニックに近い。
メールでもできるが、改行が自然になる手書き媒体の方がやりやすい。
・用途:短い隠しメッセージを追加したい時。
・こんなコーナーで○→お祝い系メールとか
 
 
●電報

・アブノーマル度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
・特色:FAXの数倍考えつかない。若い人は流石に知らなさそう。
一般的にも笑っていいとも。か入学式卒業式結婚式が限度。
NTTなど、電報会社のHPからでも注文できるが
最低2k~ぬいぐるみやプリザードフラワーなどをつければ10k以上するのもある。
会社によっては文字数で値段が変わるところもあり、とにかくバチクソ高い。
1通ではがきの最低40通分のコストが飛んでく計算。
自分でも思いついた時に「はぁ?」って思った。
ラジオで電報が採用された例はあるのか、
ベテランのラジオスタッフに聞いてみたいところではある。
・用途:やるとしたらラジオ公録・ラジオイベントの開催おめでとうメールの代わり


(※ここからは添付ファイルについて)

◆画像

・アブノーマル度:★☆☆☆☆
・特色:いわゆる画像つきメール。拡張子はjpgが一般的。
番組によっては「~~KB以内」と容量制限があるので過剰な高画質には要注意。
何も言われてなくても1MBには抑えたい。
もし大量にor高画質の写真を送るような場合はメールに添付ではなく
ギガファイル便などファイル転送サービスを使うとサーバーの負担にならない。
・用途:風景、飯テロ、赤ちゃん、嫁、イラスト、
「嘘ぉ!?」と思われるような内容の証拠写真
・こんなコーナーで○→川越のコーナー、ココにもあるよ第二の川越、
 
 

◆PDF

・アブノーマル度:★★☆☆☆
・特色:Wordから変換する拡張子といえばこれ。
好きなフォントを使えるし表も載せられる。実は強い。
特に、メールでは縦書きができないので
コントコーナーで声優さんが普段読んでる縦書き台本を送る時に強い。
・用途:台本(縦書き◎)、A4数枚になるレポート系コーナー、企画書、履歴書、
その他PCで特殊な書き方をしたい時
・こんなコーナーで○→
不仲コント(加隈亜衣・大西沙織のキャン丁目キャン番地)、
コーラル漫才(稗田寧々・鈴代紗弓のコーラルマイク)、
一夜漬けでできました!(河瀬茉希・赤尾ひかるの今夜もイチヤヅケ!)


◆音源

・アブノーマル度:★★★★★
・特色:肉声や、臨場感溢れる様子を伝えらえる。
拡張子はmp3の320が無難。m4a(iPhoneのボイスメモ)でも大丈夫じゃない?
尺は長くても2分くらい?
ただし、音源募集されてない限り普通の番組は採用しないので相当の大穴。
あと「自分の声を放送で聞く」というむず痒さの覚悟はしておくように。
・用途:音楽、漫才、一発芸、合唱、お祝いコメント、体を張る系、
「嘘ぉ!?」と思われるような内容の実録音声(滝行しました、とか)
・こんなコーナーで○→三角コーナー(鷲崎健のヨルナイト×ヨルナイト)
パーソナリティーから無茶振りされた時



と、こんな感じで主流の(一部主流でないものもあり)投稿方法を紹介しました。
 
他にも工作とかあるにはありますがこの辺はもう“発想”のレベルで、
何をするにも中身に合わせた媒体を使うのが一番大事なポイントです。

ちなみにこれを書いた2021/6/22現在、
文化放送と響が郵送物NGになっています。
ルールを守って楽しい投稿ライフを…!!




数学
 

2021/06/20

#5『その質問、ほんとに聞きたい?』

アニラジ界の3大怪奇の1つだと思います。
「質問で終わらせないと採用されない」というの。
 
個人的にはすごくあると感じています。
(ただし鷲崎健さんラジオは除く)

ただ、質問で終わらせるのが絶対ダメとも思わず、
なくていいところにあって、あるべきところにはちゃんとある……、
それが現状かな、と思っています。

そんなわけで今回は“質問の意義”を探っていきます。


●質問を入れると・入れないと


では、その質問あるなしそれぞれの良いところ悪いところを考えてみます。
まず、私の推奨したい“質問なし”の場合ですが
 
○メール文章全体から、パーソナリティーが話したいところをつまんで喋れる
✕話下手な方の場合、読み終わって止まってしまう

というのが考えられます。
そして質問の役割の半分がこの“✕”を回避するためにあると思っています。
 
特に新人女性声優の登竜門こと『ラジオどっとあい』は
質問で終わることが顕著に感じます。
まぁそれもそのはず、喋り慣れてない方が多数なので当然といえます。
別に悪いとは全然思いません。 

ラジオどっとあいなど、まだラジオ経験が薄い人の番組、
また、これまで推しの番組を聞いてきて
「うちの推しはトーク広げるの下手だな?」
と感じたら質問で終わらせるのがいいかな、
というのが私の質問文に対してのイメージです。


では逆に”質問あり”の良いところ悪いところを考えてみると
○トークの起爆剤
✕話す内容をその質問に半ば指定することになり、トークの幅が狭くなる
✕ベタな質問は既出(雑誌など他媒体含む)のことが多く、
 ガチ勢にとっては生産性が少ない。

と考えています。
 
先ほどの「✕話下手な方の場合、読み終わって止まってしまう」
は要は起爆剤という意味なので省略。
 
そして次の2つ目のポイント、トークの幅が狭くなる
という点ですが、例えば以前聞いた番組でこんなメールがありまして。
 
全部丸々書くとわかってしまうので概要だけにしますが、
舞台挨拶に初めて参加した、演者さんの衣装がきれいだった、となって
そこから本来ならば番組Tシャツを着て参加すべきだったが持っていなくてすみません、
「お2人は衣装で困ったことはありますか?」
という締めでした。
 
その後ラジオは主題だった映画や舞台挨拶の話につながることもなく、
本当に衣装の話だけで終わってしまったのですが、
パーソナリティーの方も
「そういうオチ!?」
という反応をされてて、これは適切な質問の使い方とは思えません。

質問で終わらすことによって、もし質問がなければ
勝手にパーソナリティーの方でメールから話題を拾って
映画や舞台挨拶の話になってたものを、
質問で終わらせることによって1人の投稿者が変な道筋を指定してしまい、
他のリスナーはその不自然な番組の流れに巻き込まれたまま聞くことになって
結果不完全燃焼になる。
 
そもそもパーソナリティーはメールからトークを広げるのが仕事なんだし、
ならば特に喋れる人に対しては、よっぽど聞きたい踏み込んだ質問でない限り
取ってつけたような質問文は不要、
というのが私の行き着いた結論です。
 
 
 
●ベタ問付けるくらいならナシ!
 
 
このブログの初回の投稿で『3手読み』という話をしました。
要は【メールからパーソナリティーの反応とリスナーの反応を予想しろ】
ということで、そこに通じる話なんですが、
自分のこのメールからどう話題が広がっていくか(質問なしの場合)、
またはどういう話題にさせたいか(質問ありの場合)を
予め考えて文章を書いていくやり方です。

ここからはその“3手読み”に加え今回のタイトル
「その質問ほんとに聞きたい?」
も絡ませて複合的に話していきます。
 
 
 
――イベントの感想メールを考えに考えて、最後に質問を書く。
「何かイベントの裏話がありましたら教えてください。」
送信。

ちょい待ち。
ここで自問自答してほしい、
その質問ほんとに聞きたいですか、と。
 
そら聞きたいに決まってますわ、
ステージ裏で他のキャストとわちゃわちゃしてる話聞きたいですわ。
 
しかしてこれを“3手読み”の観点から考えると実に簡単で、
『どうせ喋るからいらない』これに尽きます。
 
ラジオやる声優ってだいたいみんな喋りたがりですから
客から見えない裏の話なんていくらでもネタありますし、
裏話教えてくださいなんてざっくりしたことを聞くくらいでしたら
「ケータリングは何でしたか?」
の方がまだいい。
そこまで裏話にこだわらなくても要は演者目線の感想が聞きたいんだし。
それより他にもっと細かく具体的なことを聞いてほしい。
例えばイベントのためだけに作った衣装のフィッティングのこととか。
いっぱいあるでしょう。



――アニメ6話で推しのキャラが初登場、感想メールを書いて最後に
「演じる上で気をつけていることがあれば教えてください。」
送信。

ちょい待ち。
ここで自問自答してほしい、
その質問ほんとに聞きたいですか、と。
 
そら聞きたいですわ、
推しのキャラが1話から1ヶ月半待ってようやく出てきたんだ、
どういう風に演じたかはよ聞かせろってなりますわ。
 
しかしてその質問では甘い。
だいたい、相手は曲がりなりにもプロの役者、
その方に向かって「演じる上で気をつけていることはあるか?」
と仰ってあなた、
 

まさかないとでも思ってらっしゃる?

 
あるから。死んでもあるから。大丈夫。
そんな質問にもなってないことなんか聞かないで
 
「このセリフが印象的だったのですが、どういうイメージを持って言いましたか?」
「キャラを演じる上で何かお手本にしたような人や資料などはありますか?」
 
とかの方がだんぜん具体的です。
 
例えばエロ担当のキャラを演じる女性声優さんにナイスな質問をぶつけると
「画像検索したらエッチな記事しか出てこなかった」
とか、TLが盛り上がりそうないいエピソードが聞けたり。
質問ひとつで盛り上がりも変わります。


そうでなくても、特にラジオを多くやっている方ほど
安直な質問には気をつけた方がいいです。
ラジオ経験が多い=それだけ多く質問が飛んできている、
という証なので既出の事柄も多いからです。

夏になったらかき氷。
秋になったらおでんの具。
年がら年中きのこたけのこ。
 
等々、ベタ問と呼ばれる質問はそれはたくさんあります。
 
既出のことは、自分にとっては聞きたかったことでも
大半の人は限られた尺の中の数分が新鮮みのない話。
知ってる話をまたされてTwitterが盛り上がらないのは
“3手読み”の観点からもあまりいいとは言えません。
 
知ってる問題が出てきたら、
「お主、なんて安直な!!」 
と本人が答える前にTwitterで答えを書いてやってポジティブにいきましょう(笑)。
これができる心の余裕ができたらそれはもうガチ勢の証。
 
例えば小原さんであれば
・好きなアニメは赤毛のアン
・行ってみたい海外の場所はプリンスエドワード島
・好きなYoutuberは瀬戸弘司
・嫌いな食べ物は貝類
これぐらいは抑えておいてほしいですよね。
 
 
特に番組を途中から聞き始める、結構人気になってからその人の界隈に入る、
なんて時は慎重になるべきです。
新参だオラオラァ、じゃなく他界隈から失礼します……と。
 
wikiを見たり、Twitterで〔誰々 〇〇〕でパブサして本人の下調べをし、
それでも出てこなくて初めて
「既出だったらすまん!」
と言いながら質問するぐらいがちょうどいいのでは。
 
だったら質問しなくていいんじゃない?中身だけで勝負しなよ。
と、私だったら落ち着いてしまうんですけどねぇ。
 
 
最後にちょっとキツめのことを言いますが
【メールが採用された人は発言権を得た人】です。
 
特にイベントの感想などネタ被りの時は
他の人を差し置いて1回きりの質問チャンスを得ています。
質問するもしないも自由ですが、
もしするのであれば、その時間は他のためにも有意義にすべきではないでしょうか。
 
絶対するな、とは言いませんが
あなたの推しパーソナリティーが喋れる人なら
その人のトークの技量を信じてあげたら?
と思わずにはいられません。
 
質問文、今一度考えるきっかけになってほしいです。
 
 
 
数学