2021/08/22

『エーヴィヒたちに声をつけてあげたい!』を宣伝したい! その②

声優のお仕事で何が好きですか?
 
誰が好き、何の作品が好き、というのはあっても、
活動で考えたことはあまりないはず。
 
僕は俄然【朗読】が好きです。

私が少し放送部のNコンをかじってて
声優の苦労が多少なりとも共感できる、というのも若干ありますが、
声優の芝居を、一番美味しく味わえるのは朗読かな、というのが主な理由。
 
人間って生きてるとほんと、視覚にものすごく優先されます。
例えばアニメって、どんなに声や芝居がよくても絵と合わせた総合芸術なので
脳はアニメをどうしてもそう捉えてしまいます。
 
「声優はよかったけど作画が…。」という感想も然り、
逆に最近よくある芸能人がゲスト声優をやるパターンも然り。
 
なので、視覚情報ゼロ、ないしほとんど寄越してこない朗読こそが
一番声優の演技や声を味わえるという結論。
 
朗読劇なんかね、行くと推しはステージにいるわけなんですが、
目を開けると推しは見れるけど
声に没頭したいから目をつむりたい……。
これがなかなか難しいですね。
最近ASMRにハマりかけなのもそういうわけです。
 
 
そういうわけで前置きはここまでにして、
声優の朗読好きが興じて現在私は
「朗読フルボイス化クラウドファンディング」の企画を支援しています。
 
『Ewig』(エーヴィヒ)という作品で、
これに登場するメイン6キャラに声優をつけて
全編まるまる読んでもらおうという企画です。
 
↓こちらは花守ゆみりさんによる1シーン朗読。 
 


花守さんと作者の“Physics Point”は
劇場アニメ『ガラスの花と壊す世界』での主演-原案。
知るオタクぞ知る名タッグです。
その縁あって花守さんにはオファー確定だそうで。
 
もちろんこちらの朗読も聴きましたし、
アプリで全編読ませて頂きました。
 

容赦がない!!!!

 
ほんとーーーに容赦がない。
キャラにも、展開にも、設定にも。
 
((個人的に)こうなってほしくはないけど、PPならよもやこうするかなぁ…。)
が当たったり。
伏線も設定も綿密。
 
最後まで読んで「なるほどたしかに」なんだけどなんか喉の奥に痰が残り…。
謎は謎のまま終わらないんだけど謎で……。
むちゃくちゃ2章が読みたくなりました。(2章仕立てです)

これはフルボイスが聴きたくなります。
字を読めば読むほど文字が脳内に声を想起させてくるんですもの。
 
ラノベじゃ退屈な方、
次郎ラーメン並みに濃くてガツンとくる本を読みたい方、
世界観や概念が全然違うのでファンタジー好きな方、
 
ぜひ読んで頂きたい。
 
 
そしてあなたの脳がおのずと声を描いたら。
 
ぜひ買ってほしい。
 
期間は8/27(金)いっぱい。
どうぞよろしくお願い致します。
 
 
 
 
 
そんなわけで、日々推しの朗読案件が来いと願っているわけなんですが、
そういえば昨年の第1回緊急事態宣言のさなか、
悠木碧さん発案の「#せいゆうろうどくかい」ハッシュタグがあったのを思い出しました。
有志声優で青空文庫の作品を朗読した音声をアップし、おうち時間のお供にしてほしい、
という完全ボランティアなキャンペーン。
 


花守ゆみりさんのもありました!!!!!!!!!!!!!!(歓喜
 『燕と王子』 著:有島武郎
 
いや~、やはり朗読はいいものですよ。
ドレッシングなしにフレッシュな野菜を丸かじりしているような気分。
 
声が、音が、脳内に絵を描き、色を塗り。 創り、壊し。


どうか、花守さんが、エーヴィヒを描く画家になれますように。
 
 
 
 
 
数学

2021/08/16

隔たれた隊長は何を想う ――『天華百剣 -斬-』プレイ後記

昨日は76回目の終戦記念日でした。
元提督ですし、あと実家がなんでか源田實大佐と結びつきがあったり。 
(告RADIOでお便り送ったアレです。)

やはりこの8月15日という日付は、たとえ戦争経験のない平成生まれの自分でも
個人的に大事な日付だったりしますし、
夏って物悲しくなります。
 
ここ勢になってからは“サマポケ”という、
これまた寂しくさせるkeyのゲームも発売されているのでそれもあり。
 
人って幸せと不幸は平等に訪れる、なんて言ったりしますけど
結婚式に行くより葬式に行くほうが多い、そんな感じがします。

よくよく考えてみると、結婚式って2人が結ばれるたびに1回あるものですけど
葬式って、まぁ色々あったりするかもしれないけどだいたい1人1回。
単純計算、葬式は2倍立ち会うことになりますし、
結婚しなくても葬式は必ずあるので実質2倍以上だったり。


そんな昨日今日お通夜ムードの2日間。
8月16日15時をもってアプリゲーム『天華百剣 -斬-』サービス終了でした。
 
たくさんたくさん思い出をもらいました。 

界隈で自分だけ小原さんのお渡し会に行けなくて、
やけくそで始めたリセマラの2周目で風鎮切光代をお迎えできた2019年9月29日朝6時。
 
どういうゲームかもわからないまま始めて、
アクションと知ってできるか不安になりつつ、
ふーちんの回避能力にすがってどんどん進められました。
ふーちんオンリープレイも引いた瞬間から心に決めていました。
 
メインストーリーもイベントストーリーもフルボイスで、 
メインは軽めのラノベ並みにガッツリ長尺でグッと引き込まれ、
巫剣エピソードやイベントエピソードは1人1人の心の成長をクローズアップ、
そしてエイプリルフールは金棒先輩と泥鎧にフォーカスしてくれて面白かったです。
 
たくさん声優さんを使ってくれてるのも、
声優業界の発展とギャラ向上を願う1人として嬉しかったですね。
 
 
古賀葵さん以外にもかぐや様キャストがいい感じに実装されていて。
 
古賀葵さんの稲葉郷・花守ゆみりさんの鬼切安綱・富田美憂さんの徳善院貞宗、
この辺の入手はそんなに困らなかった気がします。

特に古賀さんの初ソロラジだったざんラヂ、
これはゲームのラジオとしては理想形の1種と呼べるものでしたね。 

キャストを毎回1人ずつ呼んで、フリートークもあり、コーナーもあり、
そして一番よかったのが稲葉郷とゲストcvのキャラとのラジオドラマ。
これを毎週台本書き下ろしてくれるんですから、
コンテンツ好きとしてはとても嬉しいラジオだったと思います。

ざんなまも、自分は古賀さんがいる時からしかリアタイしてなかったんですが
毎月、ゲームの最新情報や新衣装紹介をしてくれる運営の熱意は
ざんラヂ共々嬉しかったです。
 
メンツも強烈でよかったですね。
・画伯でおじさん・はるにゃんorはるおじさん、
・とにかく天然ぽわぽわ、身長八咫烏未満の見た目小学生・ゆうぽん、
・擬音使いこなしハチャメチャお嬢・古賀葵、
統率のとの字もない3人でよく生番組になったな、と。
まきまき大尉が加入するまでを思い出すと信じられません。
 
まきまき大尉の加入は本当にありがたかったですね。
まず統率ができた。
逆にいえばあのお嬢3人衆に完全な“自由”を与えるきっかけにもなった気はするけど
人数比1:3でもおなごたちに自由に喋らせるし、しっかりまとめるし、
かつ、MC兼隊長の代表としても立ってくれて、そういう目線でも話してくれて。
たまにメガネ外して(笑)
理想のゲーム生配信番組のMCでした。


あと個人的にお気に入りだった巫剣を何人か。
 
cv.富田美憂の徳善院貞宗。
実は自分の初・富田美憂キャラが徳善院でした。
なので普通に関西の人かと思ってました。ガッツリ埼玉でした。
着てるか着てないのかわかんない服装にやられましたし、
セリフの京都弁よかったですね。
信・疾風でふーちんと疾風かぶりしてたので、
討伐特務の企画とか共闘でたまに使うくらいでしたけど、非常に連撃稼げる子でした。
 
 
cv.ゆみりちゃんの鬼切安綱。
花守さんのギャル系口調。巧い。本当に巧い。
ことごとくセリフに親しみを持たせてくれます。好きになりました。
声の職人、してますね。ゆみりちゃん。
しかして薙払。ふーちんが疾風でほぼ真逆のタイプがなかなか慣れなかった…。
モーションは大きく、SRなので固有特性もなく、慣れるのに時間かかりましたが
敵の行動を先読みするスキルは俄然この子で鍛えられました。
それに個別ストーリーもよかったです。カッコよかった。
飄々としつつ、ギャルなんだけどしっかり仕事人。姉御肌。
こういう女性が上司であってほしい、なんて思わせてくれる巫剣です。
 
 
cv.あおちゃんの稲葉郷
ざんラヂ最終回生放送でもおっしゃってましたけど、
このコンテンツでみるみる成長した、って本当に思います。
古賀葵ガチ勢からも伺ってます。 
初ソロラジが2年以上、月1生配信、
トーク力、というか言葉で伝えることは積み重ねるごとに成長しているな、
というのは自分でも感じますし、
あの食いしん坊キャラをあそこまで可愛く、愛されキャラに仕立てたのは 
ひとえに古賀さんのご尽力です。
とてもこう、グッとくるお手入れボイスをありがとう。


ここまではよく話題にしていたかぐや様キャストの巫剣だったんですが
次は単純に顔とか声で好きな子を3振りほど。

cv.島袋美由利さんの夢切り国宗
ちょうど小原さんのインスタで島袋さんとお茶した話になった頃にお迎えして、
あの時言ってたあの人だ…!!ってなって特別目をかけるようになりました。
とても落ち着いていて優しい声がすごくお気に入りで、
“島袋美由利”をちゃんと知ろうと思うきっかけにもなった子です。
インスタでもおっしゃってましたが、
[学]の方の巫剣エピソードの[学]と通常の2役は
さぞ難しかっただろうな~って思いながら聞いてました。
微妙な温度差、感じられましたよ。
通常の方の巫剣エピソードも、まるでメイドさんのような、世話焼きな姉のような、
普通に一線超えたい巫剣ランキング上位に食い込むくらい好きになりました。

あと大変どうでもいいですが天華百剣好きなおっぱいランキング第1位が夢切りです。
 
 
cv.天海由梨奈さんの鬼神丸国重
鬼神丸、はつらつとしてて実に好きですね。
通常衣装・新選組衣装・チアリーダー衣装、どれも似合ってました。
声も元気めな感じでタイプで。
色々性癖にぶっ刺さったんですが、
実はキャラと声優さんと色んな掛け算が組み合わさってて、
何年前か、ニコ生でオタササさんと天海さんが月1でニコ生番組やってたのを何度か見てて、
それで天海さんてあの時のアシスタントの方だ…!!というイメージがあって、
さらに、自分が住んでいるところが新選組ゆかりの地ということもあって
鬼神丸とは不思議な縁を感じました。
好きになるべくしてなった巫剣、そういう気が今でもします。


cv.佐伯伊織さんの典厩割
いや~~~~~、ドMにはたまらない巫剣エピソードでしたね!!!!!
実装時のこの巫剣エピソードだけで心持っていかれました。
あそこまで清々しいとこちらも清々しくMでいられる。
そんな気がします。

 
 
そして、ふう。
最後はふうのことを書くよ。
 
約2年。ずっと一緒に戦ってくれてありがとう。
たっくさん巫剣いるのにね。ふうばっか使ってね。
色んな敵攻略してきたね。
一番キツかったのは…、初代ミヅチかな?それとも傷緋墨?
あ、あと着任したばっかりの頃の金棒先輩もだよね。
蠱惑樹も最初全然よくわかんなかったよね。
結局よくわかんないまま、手が動いた瞬間にフリック決めるとか
ふうじゃないとできないことばっか強いちゃったし。
なんにせよ回避能力に本当に助けられたよ。
アクションゲーム苦手だから、ふうがあの能力じゃなかったら投げ出してたかもしれない。
それでも、だんだん強くなっていって、パパって呼んでくれたり懐いてくれたり、
そんなふうのことずっとほっとけないな、って、
ふうのこと今でも娘のように思っています。

それに色んなとこ旅行行ったね。
銚子、
館山、
川越、
日光、
草津、
浜松、
仙台、
あ、大沢事務所の前で写真も撮ったね。あれここちゃんきっと見てくれてるよ。
ついこないだの名古屋楽しかったね。
結局ふうが尾張のどのあたりに住んでたのか、
調べても出てはこなかったんだけど、
でも最後にふうの地元行けて、
岡崎城と名古屋城でふうの写真たくさん撮れてすごい楽しかった。
ふうの笑った写真、いつまでも大事にするね。

それではしばらくめいじ館を空けます。
また帰ってきます。
みんなと協力して銘治の世を守っててください。




ふーちんの永遠のパパ 数学

2021/07/30

#8『どうしてみんな勝手にやるの』

今回はズバリ「させて頂きます」問題です。
無意識に書いてませんか。「させて頂きます」
 
例えば
「〇〇のイベントに参加させて頂きました」
「番組いつも楽しく拝聴させて頂いてます」
 
特にメール投稿初心者とか、メール投稿をする頻度が低い方に多い体感があります。

で、それの何が問題なの、何がいけないの?
となる人がほとんどかと思いますが、
その前になぜ「させて頂きます」と書くのか、
これは簡単です。
 
「敬語の一種で普通にこう使ってる。」
 
この一点しか考えられません。
 
せっかく憧れの声優様にアニソン歌手様に、その他推し様にお便りを書くのだから
「イベントに参加しました」
じゃ足らない。もっとへりくだりたい…!だから
 
「イベントに参加させて頂きました」
となる。神聖視と言えば大げさですが、そういう感覚です。

しかして、これはやめた方がいいです。
いくつか理由を挙げてみます。

まず

①噛みやすい

これにほぼ尽きます。
 
今後やる予定の「噛みやすいワード」特集でしようとしてた話の一部なんですけど、
「させて頂きます」の「させ」って言いにくいんですよ。
 
書いたメールを声に出して読めばわかります。
滑舌練習をしたことがある放送部とか演技経験者なら共感してもらえるかと。 
 
確かに投稿する人からすればメールは“書く”ものですが、
実際のところは“読む”ものです。
それがファンレターで、黙読するものなら別に構いませんが、
声に出すものなら、読みにくいワードは配慮すべきです。
 
(あ、ファンレターとメール投稿って全く別モノです。 
 ファンレターの延長線がメール投稿・感想メール・ふつおたetcではありませんよ。)
 
「〇〇のイベントに参加させて頂きました」
は単純に噛みやすいんだから
「イベントに参加しました」
の“です・ます”で丁寧語できてるし、それで十分。
皆が聞いてる有限の時間の中、噛んで数秒失われるのなら
噛みやすいワードは避けるに越したことはない。
メールで噛んだら半分はそれを書いた人のせい。
 
なのに、自分の尊敬する気持ちが優先してしまって、
その敬語表現を優先してまで言いにくいワードを使うのは、
ちょっと思いとどまってもらいたい。
 
特に初心者は送る前に読む、という概念がないと思いますし。
本当に、声に出して読んでみる、というのはやった方がいいです。

これが1つ目。
 
 
次に文法上の観点から2つ。

②なんか許可でも得たの?

と、聞いてて感じます。
そもそも何かを「させて頂く」のは、
相手の許可を得て権利を行使する時でないと言えません。
チケ買ったのって、別に推しの許可得てませんよね。
 
許可を得ているなら、例えばあなたが関係者なら別に構いません。
「イベントに関係者枠で参加させて頂きました。」
その人の紹介で。
なんら問題ありません。
 
別に許可ももらってない、関係者ってわけでもない、
他のオタクと特筆して違うことって、そうそうないですよね。
あなたは客だから金払ってチケ買って、イベントに参加するのは当然なのに
わざわざさせて頂いたのはどうなの?
というのが2つ目の理由です。 
 
 
そして2つ目と若干被るんですが

③自分勝手感溢れる

「させて頂く」というワードの用例としてもう一つ、
許可を得ているか、またはその前に
「誠に勝手ながら」
という言葉が入るもの。
そして対象の相手に何かしらの損を与えます。
 
誠に勝手ながら、ソシャゲは○年○月○日にサービスを終了させて頂く運びとなりました。」
 
許可は得てないものの、自分都合で、やむを得ず、
という時にさせて頂くことは多々あります。
上の例文、見たことある人も多いでしょう。

確かに推しの許しなく誠に勝手ながらイベントには参加するけども、そうじゃない。
 
出演したイベントにあなたという客が来て!
わざわざお便りまでくれた…!

推しとしては心底嬉しいはずです。
どう考えても損ではありませんよね。
(まぁ例外of例外で出禁客だったという可能性はあるけども……。)
 
ならそんなさせて頂いたなんてやめてくれ。
堂々と「イベント行きました!」でええやん。
 
 
 
総じて、最近はとにかく下から下から、お便りを書いている気概があります。
敬語を使おうとする心意気やよしですが、
最低限だけの距離感は守っても、もっとフランクに行っていいと思います。

一部の界隈をご覧くださいよ。
「前田ァ!」
って。呼び捨てですよ。本当に楽しそうw
 
声ラジにおいてもっとフランクでいい、という観点からも、
噛みやすいから、という理由からも。
 
「させて頂く」が正しく使われますよう。


 
 
 
数学