アニラジ界の3大怪奇の1つだと思います。
「質問で終わらせないと採用されない」というの。
個人的にはすごくあると感じています。
(ただし鷲崎健さんラジオは除く)
ただ、質問で終わらせるのが絶対ダメとも思わず、
なくていいところにあって、あるべきところにはちゃんとある……、
それが現状かな、と思っています。
そんなわけで今回は“質問の意義”を探っていきます。
●質問を入れると・入れないと
では、その質問あるなしそれぞれの良いところ悪いところを考えてみます。
まず、私の推奨したい“質問なし”の場合ですが
○メール文章全体から、パーソナリティーが話したいところをつまんで喋れる
✕話下手な方の場合、読み終わって止まってしまう
というのが考えられます。
そして質問の役割の半分がこの“✕”を回避するためにあると思っています。
特に新人女性声優の登竜門こと『ラジオどっとあい』は
質問で終わることが顕著に感じます。
まぁそれもそのはず、喋り慣れてない方が多数なので当然といえます。
別に悪いとは全然思いません。
ラジオどっとあいなど、まだラジオ経験が薄い人の番組、
また、これまで推しの番組を聞いてきて
「うちの推しはトーク広げるの下手だな?」
と感じたら質問で終わらせるのがいいかな、
というのが私の質問文に対してのイメージです。
では逆に”質問あり”の良いところ悪いところを考えてみると
○トークの起爆剤
✕話す内容をその質問に半ば指定することになり、トークの幅が狭くなる
✕ベタな質問は既出(雑誌など他媒体含む)のことが多く、
ガチ勢にとっては生産性が少ない。
と考えています。
先ほどの「✕話下手な方の場合、読み終わって止まってしまう」
は要は起爆剤という意味なので省略。
そして次の2つ目のポイント、トークの幅が狭くなる
という点ですが、例えば以前聞いた番組でこんなメールがありまして。
全部丸々書くとわかってしまうので概要だけにしますが、
舞台挨拶に初めて参加した、演者さんの衣装がきれいだった、となって
そこから本来ならば番組Tシャツを着て参加すべきだったが持っていなくてすみません、
「お2人は衣装で困ったことはありますか?」
という締めでした。
その後ラジオは主題だった映画や舞台挨拶の話につながることもなく、
本当に衣装の話だけで終わってしまったのですが、
パーソナリティーの方も
「そういうオチ!?」
という反応をされてて、これは適切な質問の使い方とは思えません。
質問で終わらすことによって、もし質問がなければ
勝手にパーソナリティーの方でメールから話題を拾って
映画や舞台挨拶の話になってたものを、
質問で終わらせることによって1人の投稿者が変な道筋を指定してしまい、
他のリスナーはその不自然な番組の流れに巻き込まれたまま聞くことになって
結果不完全燃焼になる。
そもそもパーソナリティーはメールからトークを広げるのが仕事なんだし、
ならば特に喋れる人に対しては、よっぽど聞きたい踏み込んだ質問でない限り
取ってつけたような質問文は不要、
というのが私の行き着いた結論です。
●ベタ問付けるくらいならナシ!
このブログの初回の投稿で『3手読み』という話をしました。
要は【メールからパーソナリティーの反応とリスナーの反応を予想しろ】
ということで、そこに通じる話なんですが、
自分のこのメールからどう話題が広がっていくか(質問なしの場合)、
またはどういう話題にさせたいか(質問ありの場合)を予め考えて文章を書いていくやり方です。
ここからはその“3手読み”に加え今回のタイトル
「その質問ほんとに聞きたい?」
も絡ませて複合的に話していきます。
――イベントの感想メールを考えに考えて、最後に質問を書く。
「何かイベントの裏話がありましたら教えてください。」
送信。
ちょい待ち。
ここで自問自答してほしい、
その質問ほんとに聞きたいですか、と。
そら聞きたいに決まってますわ、
ステージ裏で他のキャストとわちゃわちゃしてる話聞きたいですわ。
しかしてこれを“3手読み”の観点から考えると実に簡単で、
『どうせ喋るからいらない』これに尽きます。
ラジオやる声優ってだいたいみんな喋りたがりですから
客から見えない裏の話なんていくらでもネタありますし、
裏話教えてくださいなんてざっくりしたことを聞くくらいでしたら
「ケータリングは何でしたか?」
の方がまだいい。そこまで裏話にこだわらなくても要は演者目線の感想が聞きたいんだし。
それより他にもっと細かく具体的なことを聞いてほしい。
例えばイベントのためだけに作った衣装のフィッティングのこととか。
いっぱいあるでしょう。
――アニメ6話で推しのキャラが初登場、感想メールを書いて最後に
「演じる上で気をつけていることがあれば教えてください。」
送信。
ちょい待ち。
ここで自問自答してほしい、
その質問ほんとに聞きたいですか、と。
そら聞きたいですわ、
推しのキャラが1話から1ヶ月半待ってようやく出てきたんだ、
どういう風に演じたかはよ聞かせろってなりますわ。
しかしてその質問では甘い。
だいたい、相手は曲がりなりにもプロの役者、
その方に向かって「演じる上で気をつけていることはあるか?」
と仰ってあなた、
まさかないとでも思ってらっしゃる?
あるから。死んでもあるから。大丈夫。
そんな質問にもなってないことなんか聞かないで
「このセリフが印象的だったのですが、どういうイメージを持って言いましたか?」
「キャラを演じる上で何かお手本にしたような人や資料などはありますか?」
とかの方がだんぜん具体的です。
例えばエロ担当のキャラを演じる女性声優さんにナイスな質問をぶつけると
「画像検索したらエッチな記事しか出てこなかった」
とか、TLが盛り上がりそうないいエピソードが聞けたり。
質問ひとつで盛り上がりも変わります。
そうでなくても、特にラジオを多くやっている方ほど
安直な質問には気をつけた方がいいです。
ラジオ経験が多い=それだけ多く質問が飛んできている、
という証なので既出の事柄も多いからです。
夏になったらかき氷。
秋になったらおでんの具。
年がら年中きのこたけのこ。
等々、ベタ問と呼ばれる質問はそれはたくさんあります。
既出のことは、自分にとっては聞きたかったことでも
大半の人は限られた尺の中の数分が新鮮みのない話。
知ってる話をまたされてTwitterが盛り上がらないのは
“3手読み”の観点からもあまりいいとは言えません。
「お主、なんて安直な!!」
と本人が答える前にTwitterで答えを書いてやってポジティブにいきましょう(笑)。
これができる心の余裕ができたらそれはもうガチ勢の証。
例えば小原さんであれば
・好きなアニメは赤毛のアン
・行ってみたい海外の場所はプリンスエドワード島
・好きなYoutuberは瀬戸弘司
・嫌いな食べ物は貝類
これぐらいは抑えておいてほしいですよね。
なんて時は慎重になるべきです。
新参だオラオラァ、じゃなく他界隈から失礼します……と。
それでも出てこなくて初めて
「既出だったらすまん!」
と言いながら質問するぐらいがちょうどいいのでは。
だったら質問しなくていいんじゃない?中身だけで勝負しなよ。
と、私だったら落ち着いてしまうんですけどねぇ。
最後にちょっとキツめのことを言いますが
【メールが採用された人は発言権を得た人】です。
特にイベントの感想などネタ被りの時は
他の人を差し置いて1回きりの質問チャンスを得ています。
質問するもしないも自由ですが、
もしするのであれば、その時間は他のためにも有意義にすべきではないでしょうか。
絶対するな、とは言いませんが
あなたの推しパーソナリティーが喋れる人なら
と思わずにはいられません。その人のトークの技量を信じてあげたら?
質問文、今一度考えるきっかけになってほしいです。
数学
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